北米

2024.02.15

米大統領選、バイデン撤退の可能性と「代わりの候補」の名前

バイデン大統領(Shutterstock.com)

バイデン大統領の81歳という年齢と2期目を務める能力に対する懸念の高まりは、彼が今年の大統領選から撤退するかもしれないとの憶測を煽っている。政治家たちの間では、バイデン大統領の代わりの候補者の名前が囁かれているが、大統領自身は選挙戦を継続する考えを強調している。

大統領が健康上の問題で職務を果たせなくなり、2期目の出馬が不可能になった場合は、カマラ・ハリス副大統領が大統領に昇格するが、彼女が民主党の指名候補になるとは限らない。

ハリス副大統領が候補者となっても、彼女の低い支持率(FiveThirtyEightによると現在38%)は、彼女が大統領選でドナルド・トランプ前大統領に勝てないかもしれないという懸念を抱かせる。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は昨年、ホワイトハウスを目指す「影の選挙運動」を行っているとの噂が流れたが、彼はバイデン大統領の選挙キャンペーンへの忠誠を誓い、バイデン陣営の代理人を務めるなど、その可能性をきっぱりと否定している。

イリノイ州のJ.B.プリツカー知事やミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事、コロラド州のジャレッド・ポリス知事、ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事などの民主党の知事の名前も上がっているが、彼らはいずれもバイデン大統領の選挙キャンペーンを支持しており、自らの出馬の可能性を否定している。

さらに、大統領よりも1歳年上のバーニー・サンダース上院議員のアドバイザーは、2022年のメモでサンダース議員が2024年の大統領選への出馬を否定しなかったと述べていたが、サンダース議員はその後、出馬を断念し、代わりにバイデン大統領の支持を表明した。また、一部の民主党議員は、民主社会主義者を自認するサンダース議員が、選挙に悪影響をおよぼすことを懸念している。
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編集=上田裕資

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