インテュイティブ社は、イーロン・マスクが率いるスペースXのファルコン9ロケットで月着陸船「Nova-C」を月面に向けて打ち上げる。
IM-1と呼ばれるこのミッションは、バレンタインデーの未明にフロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターで始動し、米国東部標準時14日0時57分(日本時間14日14時57分)以降の複数日のウィンドウ内で打ち上げを予定している。
Nova-C 着陸船は、Odysseus(オデュッセウス)と命名されておりOdie(オディー)の愛称で親しまれている。この着陸船は、月への軌道上でファルコン9ロケットから分離され、打ち上げから約9日後の2月22日に月の南極付近に着陸予定という。
IM-1の打ち上げは、14日の午前12時15分(日本時間14時15分)からNASAのウェブサイトやソーシャルメディア、NASA TVのライブストリームで視聴できる。また、インテュイティブ社とスペースXも自社のウェブサイトからのストリーミングを予定している。
Intuitive Machines and @SpaceX Complete Successful IM-1 Test Campaign:
— Intuitive Machines (@Int_Machines) February 13, 2024
Liftoff of the IM-1 mission is targeted for a multi-day launch window that opens at 12:57 a.m. Eastern Standard Time on February 14, 2024, from Launch Complex 39A at @NASA's Kennedy Space Center in Florida.… pic.twitter.com/hDVxqhznjY
ピッツバーグを拠点とするアストロボティック・テクノロジーは、1月に月着陸船Peregrine(ペレグリン)を月に向けて打ち上げたが、離陸直後に燃料漏れが発生し、失敗に終わっていた。
アストロボティック社の試みは、インテュイティブ社のIM-1ミッションと並ぶ、NASAが宇宙開発を促進するための商業パートナーを構築する取り組みの一部だ。この2社の打ち上げは、NASAが商業月面輸送サービス(CLPS)と呼ぶ官民パートナーシップの一環として計画した複数のミッションの最初のものだ。
NASAは、長期的な計画として、このプログラムのコストを引き下げ、毎年2回の月着陸を実現しようとしている。CLPS のプロジェクトには、2028年までの期間に26億ドルの契約金が用意されており、ジェフ・ベゾスのブルー・オリジンやスペースX、ロッキード・マーチン・スペースなど14の米国企業が入札に参加している。
(forbes.com 原文)