オーストリア|純資産80億超え!?ラッパー兼起業家の信念
ラフ・カモーラ(本名ラファエル・ラグッチ)はエド・シーラン、テイラー・スウィフトなどを上回り、ドイツ語圏で最もストリーミングされた記録を持つウィーン出身のラッパー。2019年から2年間音楽活動を休止し、その間に起業家としての実力を発揮。知名度をいかしてアーティストやアスリートとコラボ商品を作るブランドエージェンシーの立ち上げや、自身の書籍を出版する際には出版社に多くの利益を取られたくないと、出版社の設立までした。レコーディングスタジオやタトゥー&ヘアサロンなど数々の事業を展開。起業家として年間約1200万ユーロ(日本円で約19億円)を稼ぐ。ウィーンの貧しい地区で育ち、何年もの間満足のいく生活ができなかったラグッチだが、現在はアーティストとしての収益に加え不動産も所有していることから、Forbesはラグッチの純資産を約5000万ユーロ(約81億円)と見積もっている。今後も既存事業の多店舗展開やメンズコスメブランドの立ち上げなどを計画し、ラグッチの勢いは止まらない。日本の大ファンとしても知られ、「日本では自動販売機でもおいしいコーヒーが飲める。それに興味があるんだ」と語る。コーヒーブランドを立ち上げる日もそう遠くはないかもしれない。
次々と新たなプロジェクトを展開するラグッチだが、自身のことを連続起業家だとは考えていない。「自分にあう事業だけをやる。それがなければ音楽に専念し既存のプロジェクトが成長するのを見届けたい」というのが彼の信念だ。