フォーブスのリアルタイム・ビリオネア・トラッカーによれば、メイヤーとその一族の資産は9日に69億ドル(約1兆円)減少して917億ドル(約13兆7000億円)となり、現在70歳のメイヤーは、世界のビリオネアで最も資産を減少させた人物となった。
しかし、メイヤーは依然として世界で15番目の富豪であり、2番目に裕福な女性のウォルマートの創業者の娘のアリス・ウォルトンを約260億ドル上回る資産を保有している。
ロレアルが8日に発表した2023年第4四半期(10~12月)の売上高は、中国人旅行客の購入減少の影響でアナリスト予想を下回る伸びにとどまった。これを受け、同社の株価は、9日に8%近く急落し3カ月ぶりの安値をつけた。
ファクトセットのデータによると、9日はパリ証券取引所に上場するロレアル株にとって2008年10月27日以降で最悪の1日となった。
メイヤーは、ロレアル創業者の娘で2017年に亡くなったリリアンヌ・ベタンクールの1人娘であり、ロレアル取締役会の副会長を務めている。ロレアルは時価総額でヨーロッパで6位の企業であり、ヘルスケア大手のノボノルディスクや、食品大手のネスレ、オランダの半導体製造機器メーカーのASML、フランスのライフスタイルブランドであるLVMHとエルメスに次いでいる。ロレアルの子会社には、キールズやメイベリン、ガルニエなどがある。ロレアルの株価は年初来で約9%下落し、時価総額250億ドルを失っている。
(forbes.com 原文)