投資家は「ウェルステック」にも注目
KPMGの2月のレポートによると、アジア太平洋地域全体のフィンテック投資は、2022年の513億ドルから2023年には108億ドルへと75%以上の落ち込みを記録した。背景には、投資のエグジットがないことや投資家の関心がAIにシフトしたことが挙げられると、KPMGは述べていた。一方、スタートアップの中には、金融機関の活動を強化することを目的とするものも増えており、インシュアテックとウェルステック(wealthtech:投資家や金融アドバイザーを支援するテクノロジー)は投資家の関心が高まっている分野だと同レポートは付け加えている。インシュアテックは、フォーブスのAsia 100 to Watchのリストにおいても主要分野となっている。この分野では、昨年9月に保険会社サンライフ香港が主導したシリーズB2で3500万ドルを調達した香港のBowtie(ボウタイ)に加え、同じく香港を拠点とするOneDegree(ワンディグリー)がこのリストに選出された。OneDegreeは、アラブ首長国連邦での事業拡大を支援するため、ドバイ保険から金額非公開の出資を受けた。
(forbes.com 原文)