宇宙

2024.02.13

満ちていく美しい三日月と木星の出会いが楽しめる、今週の夜空

2019年10月31日、トルコのヴァン県から見た三日月と木星の大接近(Photo by Ozkan Bilgin/Anadolu Agency via Getty Images)

2月の3週目に入る今週、夜空は星空を見る人たちを喜ばせるすばらしい天体イベントを披露してくれる。今週のハイライトは、夕方現れる三日月で、毎晩輝きを増していき、やがて木星と接近するところを見ることができる。

今週の星空観賞と天文現象について知っておくべきことを以下に紹介する。

2月13日火曜日:三日月と「地球照」

16%照らされた満ちていく三日月が、日没直後の南西の空に現れる。前の晩よりもわずかに高く上り、わずかに長い時間空に滞在する。三日月の光っていない側を見て「地球照」を探してみよう。太陽光が地球の氷冠や雲に反射して月面を照らす現象だ。月の左上方向には木星がある。

2月14日水曜日:再び、三日月と「地球照」

26%照らされた満ちていく月を、この日も日没直後の南西の空で見ることができる。昨晩よりわずかに高く、わずかに長く空に留まる。

2月15日木曜日:月と木星が接近

2月15日の夕方から深夜にかけて、36%照らされた三日月が、今夜空で最も明るい惑星である木星と接近する。

2月16日金曜日:上弦の月とプレアデス

この日、翌日上弦を迎える月は47%照らされている。夕方から深夜にかけて、そのほぼ半月の近くに、散開星団であるプレアデス星団(和名すばる)が見える。プレアデス星団は「七姉妹」や「M45」とも呼ばれ、最も明るい恒星はアルキオーネだ。

今週の天体:国際宇宙ステーション

国際宇宙ステーション(ISS)を見たことがあるだろうか。ISSは地球を90分毎に周回しており、弾丸よりも速く飛んでいるが、やり方さえわかれば見つけるのは簡単だ。

NASAのiOSAndroidの最新アプリ「Spot The Station」を使えば、地球とISSの現在位置を表した3D画像を見ることができる。あなたの地球上の正確な位置もわかる。画面上部には、今いる場所から次にISSが見える日時が、カウントダウンとともに表示される。

通常ISSは、日の入と日の出の前後にしか見ることができない。実際に見ているのは宇宙ステーションのソーラーパネルに反射した太陽光なので、太陽は地平線のすぐ下にいる必要がある。

天体観測のヒント:月の秤動

月の自転は公転と同期(潮汐ロック)していて、地球に対して常に同じ面を見せている。しかし、そこには多少の揺らぎがある。月が地球を公転する時、月は多少ふらつき、それは秤動(ひょうどう)と呼ばれている。このために、1年を通じて月面の約59%を地球から見ることができる。上に貼ったNASAゴダード宇宙飛行センターのアニメーションは、2023年の状態をタイムラプスで表現したもので、秤動、クレーター、溶岩の海、そしてNASAがアポロ計画で着地した場所が表されている。



forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事