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2024.02.13 11:30

アップル、iPhoneの発熱問題に新素材採用で抜本的解決を目指す

iPhone 15 Pro(Getty Images)

iPhone 15 Pro(Getty Images)

iPhone 15 Proが過熱する問題は、iOSのアップデートで対処されたが、アップルは次のiPhone 16 Proに向けて、よりよい解決策を準備しているようだ。
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iPhone 15シリーズが発売された後、端末が熱くなるという報告がユーザーから寄せられた。 iOSのアップデートによって状況は改善されたが、CPUに対する要求が増えれば増えるほど、より多くの熱を放出しなければならないという基本的な原理に変わりはない。発売当初よりは軽減されてはいるものの、今もiPhone 15ファミリーの動作中の温度は平均的なiPhoneよりも高い。

どの世代のスマートフォンでも、前世代よりも高い性能を要求される。次世代のiPhoneは、平均よりも大きな第一歩を踏み出すことになるだろう。通常の機能拡張に加えて、人工知能はより高いCPUパワーを必要とする。個人情報はできる限りローカルのAIのルーチンで処理されることが求められる中、アップルはA18と仮称されているチップセットに対する要求に応えなければならない。

これは、すべてを冷却し続けることが設計における重要な部分になることを意味している。Androidベースのゲーム用スマートフォンは、ファンや通気口による強制冷却や、大型のベイパーチャンバー(水の気化、凝縮を利用して瞬時に熱を伝える仕組み)、ペルチェ素子を使用した熱電冷却など、独創的な解決方法をいくつか開発している。
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チップセットの熱を発散させるためにアップルが次期iPhoneでグラフェンを導入するのではないかという議論が再燃している。グラフェン(厚さが炭素原子1個からなるシート状の物質)はヒートパイプやベイパーチャンバーを張り巡らすより薄く実装できる。放熱のための仕組みは、それが何であれ端末の体積を増やすものであり、それはアップルのデザイナーたちが最善を尽くして避けてきたことだ。

すでにアップルは、iPhoneの本体に新素材を導入することについては異存がなく、チタン製の本体はiPhone 15 ProとPro Maxの大きなセールスポイントになっている。

グラフェンは、iPhoneの性能の未来を切り開く「ワンモアシング」になるのかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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