政治

2024.02.10

米政府、プーチン大統領のインタビューを「うのみにすべきではない」と警告

米FOXニュースの元司会者タッカー・カールソン。2023年1月15日撮影(Getty Images)

米保守系FOXニュースの元司会者タッカー・カールソンがロシアのウラジーミル・プーチン大統領にインタビューしたことを巡り、米国家安全保障会議のジョン・カービー戦略広報調整官は、米国民の間でウクライナに対する支持が損なわれる懸念はないと述べた。

カービー調整官は、ロシアが2022年2月にウクライナ侵攻を開始した時点で「ウクライナは誰にとっても脅威ではなかった」とし、「一方的に隣国に侵攻した」のはプーチン大統領であり「米国民は誰が悪いのかよく知っている」と説明。「ウクライナが何のために戦っているのか、人々が求めているのはわれわれの助けだけだということを、米国民は理解している」との見解を示し、ウクライナが「米軍の派兵」を求めているわけではないと付け加えた。その上で、カールソンのインタビューを見る人は、プーチン大統領の話を聞いているということを忘れず、同大統領の言うことを「うのみにすべきではない」と警告した。

カービー調整官は、米政府は「連邦議会にはウクライナに対する超党派の強い支持があると確信している」としながらも、今回のインタビューが米議員に与える影響については「推測の域を出ない」と述べた。

カールソンは8日、自身のウェブサイトでインタビューを公開した。今回のインタビューは、ロシアが約2年前にウクライナ侵攻を開始して以降、プーチン大統領が西側の記者からの取材に応じる初めての機会となった。

今週初め、米FOXニュースの看板司会者だったカールソンがモスクワのホテルを出て、黒い自動車で大統領府(クレムリン)に向かうところを目撃されたことから、プーチン大統領に取材をするのではないかとの憶測が広がっていた。カールソンは6日、X(旧ツイッター)に「私たちは報道の世界にいる」として、インタビューをすることが「私たちの仕事だ」と表明する動画を公開。プーチン大統領にインタビューしたことを明らかにした。

ウクライナ侵攻を巡っては、カールソンは「米国人の多くはこの地域で何が起きているのか、本当のところは何も知らない」と批判した。カールソンはかねてより、米国のウクライナへの軍事支援に異議を唱えている。

ロシア大統領府は7日、カールソンにプーチン大統領へのインタビューを許可したことを認めた。英ロイター通信によると、同大統領府は、カールソンの見方が「決して親ロシア的ではなく、親ウクライナ的でもない」代わりに「親米的」だったため、プーチン大統領へのインタビューを許可したと説明した。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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