音楽

2024.02.10 10:00

1985年発表の『ウィ・アー・ザ・ワールド』がチャートに復活

Getty Images

ネットフリックスは1月末に『ポップスが最高に輝いた夜(The Greatest Night in Pop)』と題した音楽ドキュメンタリーを公開した。この作品は、80年代半ばに世界中の音楽チャートを席巻し、飢餓救済のために数千万ドルの募金を集めたチャリティシングル『We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)』の1985年1月のレコーディングの舞台裏に迫ったものだ。このドキュメンタリーの公開を受けて、発表から数十年を経て、同曲が再びチャートに返り咲いた。

この楽曲は今週、米国のデジタル版楽曲の売り上げを追跡するビルボードのチャートのDigital Song Salesで21位にランクインした。スーパーグループ「USAフォー・アフリカ」が歌ったこの楽曲は、ダウンロードの売上をもとにランクづけを行うDigital Song Salesのチャートに2009年夏に初めてランクインしていたが、今回新たなピークに達した。

チャートの集計を担当するルミネイト社によると、『ウィ・アー・ザ・ワールド』のデジタル版の購入件数は、直近の集計期間中に2248件を記録し、累計では約70万件に達したという。もちろん、この数字にはiTunesなどのプラットフォームが誕生する前にリリースされたレコードやCDで購入された数百万枚の売上は含まれていない。

『ウィ・アー・ザ・ワールド』のレコーディングには、ポール・サイモンやティナ・ターナー、ダイアナ・ロス、レイ・チャールズ、ウィリー・ネルソン、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、ビリー・ジョエルといった当時のトップミュージシャン数十人が参加している。マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが作詞、作曲を行い、クインシー・ジョーンズがプロデュースした。この曲はビルボードのHot 100で1位を獲得し、年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞を含む複数のグラミー賞を受賞していた。

ネットフリックスの『ポップスが最高に輝いた夜』は、1月29日に公開され、瞬く間に世界中の視聴者を魅了した。この映画は現在、同プラットフォームの最も視聴された映画のランキングのトップ10に入っている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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