ナジェジュジンは通信アプリ「Telegram」に、全国から20万件以上の署名を集めたにもかかわらず、ロシア中央選挙管理委員会が立候補の登録を拒否していると投稿した。同委員会は、ナジェジュジンが集めた署名のうち、9000件以上に不正が見つかったとしている。一方のナジェジュジンは、党本部や署名会場の前に長蛇の列ができているのを「全世界」が見ていたと述べ、署名活動は「公明正大」に行われたと説明。必要であれば、この問題を巡って最高裁判所まで争う意向だとしている。
その後の投稿で、ナジェジュジンは選挙管理委員会の委員長に異議を申し立てたことを明らかにした。委員長は「これについて検討することを約束し、詳細な回答を作成するよう委員会に指示した」という。
ナジェジュジンは「2024年の大統領選挙に出馬することは、私の人生で最も重要な政治的決断だ。私は自分の意思を曲げない」と表明している。
ベテラン議員のナジェジュジンは、反戦の姿勢とプーチン大統領に対抗する意志を持つことで人気が急上昇している。同議員の大統領選出馬を応援しようと、全国から数多くの国民が署名のために列をなしており、獄中の野党指導者アレクセイ・ナワリヌイの支持者や側近からも支持されている。ナジェジュジンは英放送局チャンネル4のニュースで、自身に対する支持率の高まりのせいでロシア大統領府(クレムリン)からの「大きな問題」に直面していると証言。「もし私の支持率が1%や2%だったのなら、候補者として登録することに何の問題もなかっただろう」と述べた。
(forbes.com 原文)