北米

2024.02.08 11:30

米大統領選、トランプの副大統領候補は「黒人か女性」が有力

トランプ前米国大統領(Shutterstock.com)

トランプ前米国大統領(Shutterstock.com)

11月の米大統領選に向けた共和党の指名獲得争いでトランプ前大統領が大きく前進する中、人々は誰が彼の副大統領候補になるかに注目している。
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トランプは2月4日のFoxビジネスの番組で、まだ選択肢を検討中だと語り「良い人材がたくさんいる」と述べつつ、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事と、サウスカロライナ州選出のティム・スコット上院議員の名前を挙げた。トランプの側近や友人らは「副大統領候補に女性か黒人を選ぶことを勧めている」と報じられており、ノーム知事は女性であり、スコット議員は黒人であることから、それぞれ有望だと考えられる。

トランプは、先月のFox ニュースの番組の中でもスコット議員について語り、それに加えてサウスカロライナ州選出のリンジー・グラハム上院議員や同州のヘンリー・マクマスター知事の名前を挙げていた。また、NBCニュースによると、先月の夕食会でトランプは、ニューヨーク州選出のエリス・ステファニク下院議員が「すばらしい」と述べ、彼女が初期からの彼の支持者であることや、彼の1回目の弾劾裁判で、彼を強く擁護したことを称賛したという。

トランプの副大統領候補選びに関しては、アイオワ州の党員集会とニューハンプシャー州の予備選で彼が決定的な勝利を収めたことを受けて、ますます注目が高まっている。ドナルド・トランプ・ジュニアは最近、元Foxニュースの司会者のタッカー・カールソンを選択肢に入れることを示唆し、保守系TVチャンネルのNewsmaxの番組で「ぜひ実現してほしい」と語っていた。
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ステファニク議員とスコット議員は、副大統領候補になる可能性について質問された際に否定しなかった。一方、米国の繁栄から取り残された白人家庭を描いた自伝で注目され、その作品がネットフリックスで映画化されたことでも知られる、オハイオ州選出のJ.D.バンス上院議員は最近「自分の今の仕事が好き」であり「今後数年はとどまるつもりだ」と先月のテレビ局WBNS 10TVのインタビューで語っていた。

さらに「トランプ2.0」と呼ばれ共和党の候補指名争いで注目を集めた後に撤退した起業家のビベック・ラマスワミを推す声も一部で浮上しているが、トランプは選挙戦でラマスワミと公然と対立し、支持者に彼に投票しないよう促していた。トランプはまた、アイオワ州党員集会の数日前に、ラマスワミが「MAGAではない」と宣言した。

2016年の大統領選挙でトランプの選対本部長を務めたケリーアン・コンウェイは、今年の選挙運動には関与していないが、先日ニューヨーク・タイムズに寄稿した論説で、労働組合や無党派層、退役軍人、人種的マイノリティにアピールするために「白人以外の候補者を伴走者に選ぶよう助言する」と述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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