暮らし

2024.02.13 08:45

災害への危機意識が高まる、次に必要なのは「行動」

年明け早々に発生した令和6年能登半島地震。大きな揺れとともに東日本大震災以来の大津波警報が発令され、時間が経過するに連れてわかる被害の甚大さに心を痛めた。今回の震災を受けて、「地震への危機意識」に関するアンケートを日本トレンドリサーチとテレネットとの共同で実施し、結果をサイトにて公表している。

それによると、今回の震災をきっかけに災害への危機意識が高まった人は70.3%となった。その理由としては、「テレビで被災地の状況を見て他人事ではないと感じた」「大きな災害が発生しても自分に被害がないと、時間の経過とともに意識が薄くなる」「熊本地震経験者でも約8年経ち忘れていたことがあり、あのときの大変さを思い出した」「被害状況を見ていて、自分の防災対策が全然足りていないと思った」などの声が寄せられている。

一方で「あまり変わらない」と回答した人は、「普段から意識している」「自分の住んでいる地域で起きたことないし、日ごろ備えられることも特にない」など、意識している人がいつつも、自分にはあまり関係ないのではと感じている人も少なくないようだ。

続いて災害が起きた際の避難時に備えて、なにか準備しようと思っているかの問いに、「思っている」は57.1%。「すでに準備している」が27.9%となっている。すでに準備していると回答した人は、水が86.9%といちばん多く、非常食が81.8%、ラジオが68.1%と続いている。水や非常食は定期的に更新していかなければならないので、危機意識を持続させるポイントなのかもしれない。


さらに、家や会社からの避難経路について確認したり、周りの人と共有しようと思っているか問うたところ、「思っている」が54.6%と半数を超えた。また、地域の避難訓練に参加してみたいかという問いには、「思っている」(24.2%)より「思っていない」(26.0%)が若干上回ったものの、「避難訓練を実施していない」が35.9%とトップだった。


今回の震災で、津波に対する避難訓練のおかけで助かったとの話もあり、避難訓練の重要性を改めて感じた。また、食べ物も大切だけどやはり水は重要で、筆者宅も備えているものの、どれぐらい準備しておくべきか考えさせられた。

東日本大震災を経て、震災に対する意識は高まったものの、やはり年月が経つと徐々に薄れていくものだとこの調査結果を見て感じた。地震国日本に住んでいる限り、どこでも地震が起きる可能性は高い。備えあれば憂いなし、できる範囲で危機意識を持続させて、いざというときに後悔のないようにしたい。

出典:日本トレンドリサーチ/テレネット株式会社による調査より

文=飯島範久

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