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2024.02.07

テイラー・スウィフト、「自家用ジェット追跡」の大学生の告訴検討

Taylor Swift celebrates on the field after the Kansas City Chiefs 17-10 victory against the Baltimore Ravens in the AFC Championship Game at M&T Bank Stadium on January 28, 2024 in Baltimore, Maryland. (Photo by Rob Carr/Getty Images)

イーロン・マスクをはじめとした富豪や著名人のプライベートジェットのフライトを追跡するアカウントを運営するフロリダ州の大学生、ジャック・スウィーニーは昨年12月、テイラー・スウィフトの弁護士から「法的措置をとる」という脅しの書簡を受け取った。

2月6日、ワシントン・ポストがこの書簡について最初に報じている。スウィーニーはフォーブスに宛てたEメールで、この報道が事実であると認めたが、書簡のコピーを提供することは拒否した。

スウィフトの代理人を務める法律事務所Venableの弁護士は、12月にスウィーニーに初めて書簡を送り、彼が運営するアカウントが「ストーカー行為とハラスメント」を行っていると非難し、追跡を止めなければ「あらゆる法的救済を追求するしかない」と警告したと報じられている。

スウィーニーは、この書簡を受け取ったのと同時期に、メタが彼のフェイスブックとインスタグラムのフライト追跡のためのアカウントを無効化したことを取材で明かした。フォーブスに宛てたEメールで彼は「危害を加える意図はまったくない」と述べ「私は、透明性とパブリックな情報を重視している。メタよりもずっと重視している」と、フェイスブックの親会社を揶揄しつつ主張した。

スウィフトの広報担当者のツリー・ペインは、ストーカーがスウィーニーのアカウントを利用してスウィフトの居場所を把握したかどうかについての「現在進行中の警察の捜査」についてはコメントしないと語ったが「彼の投稿は、スウィフトがいつどこにいるかを正確に教えている」と付け加えた。

スウィーニーは、非営利組織の電子フロンティア財団(EFF)に法的請求への対応について協力を求めたと報じられている。彼は、在米日本大使館が先週、スウィフトが東京でのライブを終えた後に、恋人のトラビス・ケルシーが出場するスーパーボウルの試合を見るために、米国に急ぎで戻ることが「十分可能だ」とする異例の声明を出したことに触れ、スウィフトの行方を報じることに「公共の利益がない」という主張には同意できないと述べた。「結局のところ、それは公開情報なのです」とスウィーニーは述べている。

スウィーニーによるフライトの追跡活動は2022年に、イーロン・マスクが、彼のアカウントを停止したことで注目され、マスクもその当時「法的措置をとる」と彼を脅していた。

21歳のフロリダの大学生のスウィーニーが開発したフライト追跡プログラムは、公開情報を利用してプライベートジェットの動きを追跡し、それらの航空機の二酸化炭素(CO2)排出が環境に与える影響を測定している。フォーブスは、彼を2024年版の「30 UNDER 30」のコンシューマーテクノロジー部門に選出した。

スウィフトのプライベートジェットの利用は、以前からCO2排出量の多さを非難されてきた。2022年の分析で彼女は「CO2排出量が最も多い著名人」とされたが、彼女のチームは、それが事実ではないと反論した。スウィフトの広報担当者は、ポスト紙に対し、スウィフトがTHE ERAS TOURに先立ち、CO2排出量を相殺するためにカーボンクレジットを購入したと述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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