300万人強のユーザーを抱えるBlueskyは、興味のあるユーザーなら誰でも利用可能になり、同社によると2月末までに新たな「フェデレーション機能」を搭載する予定だという。ユーザーや開発者は、フェデレーション機能を用いてプラットフォームをカスタマイズ可能になり、特定のユーザーの投稿を優先できるようになる。また、ヌードや暴力を含むコンテンツに対し「隠す」「警告する」「表示する」などの設定を加えることが可能になると、同社のCEOのジェイ・グラバーはワシントン・ポストの取材に述べている。
データ分析会社SimilarWebによるとBlueskyは、昨年2月のサービス開始以来成長を続けており、Xが月額課金制と1日に読める投稿数の制限を発表した後に、ユーザー登録を急増させている。しかし、プラットフォームのエンゲージメントを追跡するBlueskyのページからは、投稿を行うユーザーの数が先月から減少していることが読み取れる。
Xの代替プラットフォームを目指す他のSNSも、昨年から安定した成長を遂げている。メタのマーク・ザッカーバーグCEOは先週、スレッズのアクティブユーザー数が、立ち上げ直後に激減したにもかかわらず、現在の月間ユーザー数が1億3000万人に達していると述べていた。
Blueskyのフェデレーションに似た機能を持つマストドンの月間アクティブユーザー数は、10月に180万人を記録した。登録ユーザー数が870万人強とされるこのネットワークも、2022年10月にイーロン・マスクがXの運営を引き継いだ後の数カ月で、登録者数を急増させていた。
Xの月間ユーザー数は5億4000万人で、ここには2億2500万人のデイリーアクティブユーザー(DAU)が含まれていると、同社のリンダ・ヤッカリーノCEOは9月に述べていた。
昨年2月に始動したBlueskyは、マスクによる買収を批判するXのユーザーのための代替プラットフォームとして支持を高めていった。このプラットフォームに登録するためには、以前は、ウェイティングリストに登録するか、既存のメンバーから招待状を受け取る必要があった。同社の広報担当者は、昨年5月のビジネスインサイダーの取材に、ウェイティングリストの登録者数が190万人に達したと述べていた。
Blueskyは「分散型」のSNSプラットフォームで、ユーザーのデータは企業が所有するサーバーではなく、独立したサーバーに保存される。グラバーによると、ユーザーは自分で構築したサーバーにデータを保管できるという。同プラットフォームは2019年にドーシーによるプロジェクトとして発表されたが、ドーシーは会社を所有しておらず、取締役として参加している。
(forbes.com 原文)