環境やウェルビーイングへの意識の高まりとともに、観光・レジャーシーンでもサステナビリティを重んじ、自然、文化を感じながら、人間本来の心地よさ、豊かさを味わうことにラグジュアリーを見いだした、エコとラグジュアリーを融合させた旅の概念が広がりを見せている。
メキシコ・トゥルムのAZULIKやインドネシア・バリ島ウブドのMana Earthly Paradisなど、エコホテルやサステナブルホテルと呼ばれる環境社会に配慮したホテルへの関心、市場が拡大しつつあるという。
VILLAGE流・ネイチャーホテルとは
ヴィレッジインクでは、ホテルと称しながら、屋内と屋外の境界が曖昧な、自然環境と一体化したシームレスな設えを基本とし、大自然の中だけども快適、ワイルドだけどもラグジュアリーな宿泊体験を「ネイチャーホテル」と命名。キャンプ・グランピングとホテルそれぞれの良さをうまく調和し、空間設計のみならず、食事、遊び、寛ぎそのものをアクティビティ化した、楽しい自然泊を提供するとしている。
ヴィレッジインクはこれまで、西伊豆にいちから開拓した、船でしか行けない1日1組(100名まで)限定のキャンプ場「AQUA VILLAGE」を皮切りに、JR東日本グループや西日本新聞社、うきは市といった企業、自治体とも連携しながら、辺境、廃墟などの遊休資産の価値化に取り組み、全国9ヵ所でキャンプ・グランピング・宿泊事業を展開してきた。
ネイチャーホテル事業でも、培ってきた知見を活用し、今年は西伊豆「AQUA VILLAGE」のネイチャーホテル化や屋久島での開業、福井県六呂師高原の廃スキー場再生プロジェクト始動を予定。
そして、2025年に全国展開を加速し、2028年にはグローバル展開を目指しているという。
「シン・村づくり」にトークン活用 共創仲間を募る
ヴィレッジインク代表の橋村和徳氏は、新たに挑むネイチャーホテル事業を「シン・村づくり」と表現している。これまでの事業も「村づくり」としてきたが、今回初めて、ブロックチェーン技術を利⽤したトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」を導入し、コミュニティ共創型のMURABiTプロジェクトを始動。
MURABiTトークンを発行して、共創する仲間「村びと」の募集と活動資金の調達を実施している。
トークン購入者には、デジタルアイテム「トークン」とトークン保有量に応じた特典が提供される。新規拠点の視察同行や村づくり企画検討会議に参加できる権利やネイチャーホテルの優先予約権、スペシャルイベント優待参加権など、MURABiTプロジェクトならではのさまざまな保有特典を予定しているという。
大自然のプリミティブな空間で、心と身体をいたわり、日々の生活のなかで忘れかけていた何かを取り戻す──。
ネイチャーホテルでのエコラグジュアリーな宿泊体験も味わってみたいが、共創者として「村づくり」から参加してみるのもまた面白いかもしれない。
>> フィナンシェ プレスリリース