30億ドル(約4500億円)。これは、2023年にイーライ・リリーがマンジャロよって全世界で得た収益だ。
この研究は、2022年にニューイングランド医学ジャーナル(NEJM)誌で発表された、より広範な臨床試験の一部であり、週1回のチルゼパチドの投与が参加者の最大22.5%に体重減少をもたらしたことが確認された。チルゼパチドは当初、2型糖尿病の治療薬としてマンジャロのみが承認されていたが、多くの医師が減量のために目的外で処方していた。しかし、NEJMの研究結果は最終的に、2023年11月にFDA(米国食品医薬品局)がゼップバウンドという商品名で減量への使用を承認することにつながった。この薬は二重の働きを併せ持つ。ひとつは糖尿病と減量の治療に使用されるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬であり、もうひとつは食後にインスリンの分泌を促進するホルモンであるグルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド(GIP)だ。
1月に報じられた通り、マンジャロおよび他の減量薬の価格は上がった。マンジャロの価格は1カ月分の投与あたり4.5%増の1069ドル(約15万8000円)に、オゼンピックの価格は3.5%増の約970ドル(約14万4000円)になったと報じられている。イーライリリーはフォーブスの取材に対し、薬価を引き上げる際には「医薬品の有効性と安全性、そして総合的な価値を考慮している」と回答している。
(forbes.com 原文)