アル・パチーノやリアーナ、ライオネル・リッチーをはじめとするセレブリティがその作品のコレクターであることでも知られるグエッタは、最近では2023年5月の英国王チャールズ3世の戴冠を祝って制作したポートレートで注目を浴びた。
そのほかマドンナやラッパーのリック・ロスのアルバムのジャケットデザインや、LVMHのベルナール・アルノー会長の誕生日を記念した肖像画を手掛けるなどしている。2018年には、ミシェル・オバマ元大統領夫人がその取り組みの一環として実施した国際女性デーのチャリティ・プロジェクトに協力した。
数十年にわたるそのキャリアを通じて、グエッタは音楽(ボブ・マーリーやボブ・ディラン)や映画に登場する象徴的なキャラクター(「スーサイド・スクワッド」でマーゴット・ロビーが演じた「ハーレー・クイン」など)、そしてセレブたち(マリリン・モンローや英エリザベス女王など)から、インスピレーションを得てきた。
だが、パリというファッションの中心地で育ったグエッタが確実に大きな影響を受けているのは、ファッションだという。過去にはケイト・モスをはじめ、アイコニックなスーパーモデルたちのポートレートも描いている。そして、ファッションは「自らが生きる世界の文化の一部」だと語っている。
実際にグエッタは、レイバンやリーバイス、ナイキなどとのコラボレーションによる作品も発表してきた。レイバンのサングラス「アビエーター」をかけたエリザベス女王の肖像画や、ナイキとともに制作した亡き人気DJ AMをたたえるスニーカーなどが、その例だ。
また、2010年のパリ・ファッションウィークでは、仏百貨店プランタンとのコラボにより、マイケルコースのウィンドウディスプレイを手掛けている。