リーダーシップ

2024.02.06 10:00

自分に合った「朝のルーティン」を取り入れて、最上の1日をはじめよう

Getty Images

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朝のルーティン(毎朝決まって行う行動)は、1日を方向づける上で非常に重要な意味を持つ。そこでこの記事では、朝のルーティンの意義について洞察を共有するとともに、1日のスタートを順調に切るためのさまざまな方法を紹介したい。

一般的には、「成功」イコール「早起き」と思われている。しかし肝心なのは、自分の生体リズム、要するに朝型か夜型かという「クロノタイプ」を把握することだ。この記事では、ウェルビーイング全般を向上させる朝のルーティンをつくりあげる方法について、3つの次元(私、私たち、世界)から説明していこう。

自分のクロノタイプを知る

「早起きの人の方が成功する」という考え方は、個々人のクロノタイプを考慮した場合、正しいとは言えない。生物学的な傾向は人によって異なるので、画一的な起床時間に起きることを自らに強制するのは、最も生産性の上がるアプローチではない可能性がある。

朝5時に起きると調子がいい人もいれば、午前8時から10時くらいの遅めの時間帯に起きた方が本領を発揮しやすい人もいる。大事なのは、自分の体がもつ自然のリズムを把握して、それを尊重することだ。社会の常識は関係ない。

朝のルーティンと3つの次元

1. 「私」という次元:個人に合った栄養、マインドフルネス、運動

・効果的な朝のルーティンをつくり上げるためには、栄養、マインドフルネス、運動を、自分の好みやニーズに合わせて組み合わせる必要がある。

・体を軽く揺らす、頭をぐるぐる回す、もっと本格的な運動をする、など何でも構わない。自分に最も適した運動を見つけよう。

・1日を良い状態でスタートするためには、自分のライフスタイルに合致したものを「カクテル」のように調合することが不可欠だ。

2. 「私たち」という次元:周囲に与える影響

・1日をどうスタートするかによって、その後の出来事や、日常的に接する人に、大きな影響が及ぶ。

・バタバタと混乱した朝を過ごすと、ストレスが生じて生産性が低下し、自分自身ばかりか、周囲の人のウェルビーイングにもしわ寄せがいく。

・逆に、朝のルーティンに沿ってマインドフルなひと時を過ごせば、共感力や創造性、忍耐力が高まり、建設的な1日を過ごすための準備を整えることができる。

3. 「世界」という次元:集団や世界に与える影響

・朝のルーティンは、自分個人のウェルビーイングはもちろんのこと、集団的・世界的な環境にも影響を及ぼす。

・「せかせかと時間に追われてストレスがたまった人」と、「セルフケアを優先させる人」という2つの自分を思い描いてみよう。

・あなたが望むのは、互いに協力し合い、共感し合い、信頼し合う世界ではないだろうか。そんな世界にいるのは、どちらの自分だろうか。

3つの次元を取り入れる

1. 「私」という次元:

・朝のルーティンを最大限に活用し、成功への準備を整えよう。

・運動、栄養、マインドフルネスを優先させて、心身の健康と幸福を高めよう。

・最高の自分になって、自分にしかできない方法で世界に貢献しよう。

2. 「私たち」という次元:

・人の上に立つ、人を助ける、人を見守る、人のために働く。どのような立場であれ、その役目をしっかり果たそう。

・目的をもって1日をスタートし、もっと親身に、もっと健全に、他者と関わろう。

3. 「世界」という次元:

・朝のルーティンのなかで、誰もが自分自身を大切にし、心身の健康と幸福を優先する世界を思い描こう。

・日々の行いを通じて、より優しく、協力的で、共感に満ちた世界をつくることに貢献しよう。

つまり、朝のルーティンには、個人のウェルビーイング向上に限らず、もっと大きなパワーが秘められているということだ。栄養とマインドフルネス、運動を一体化させることで、より健全で、より調和した世界をつくり上げるために貢献することができる。

朝のルーティンを通して、小さくとも現実的な変化を起こすことに挑戦してほしい。そうすれば、自分の生活と自分を取り囲む世界が、目に見えて一変するはずだ。マインドフルな朝を過ごして、成功への扉を開けよう!

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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