ロッテはチョコレート事業の60周年を記念して、チョコレートが幸福度向上に寄与する可能性を探る「ちょこっと幸せ研究所」を設立し、全国の2000人を対象に「チョコレートの喫食と幸福度に関する調査」を実施した。それによると、チョコレートは「他者とのコミュニケーション(シェア・渡す)時の幸福度向上」と「前向きな気持ちの向上」に寄与することがわかった。
これらは、共同研究者で幸福学研究の第一人者、慶應義塾大学教授の前野隆司氏が提唱する「幸せの4つの因子」のなかの「ありがとう因子」と「なんとかなる因子」にあたる(ちなみにあとの2つは「やってみよう因子」と「ありのままに因子」)。この調査では、チョコレートを食べると「短期的な幸福感を感じやすい」ことがわかった。またいくつかの国内外の先行研究でも、甘いお菓子を食べたときのほうが他者を好ましく評価する、お菓子を食べながら話し合うほうが笑顔の表出が増えるなどの効果が示されている。
この結果を受けて、さらにこの1年間に音楽を聴きながらチョコレートやチョコレートを使ったお菓子を食べたことのあるZ世代の若者たち400人を対象にチョコレートと音楽の関係について調査を行ったところ、音楽を聴いたほうがポジティブな気持ちを感じやすく、ネガティブな感情を緩和しやすいことがわかった。
また、聴く音楽によって食べたいチョコレートが変わる傾向も示された。たとえば、ポップスや応援ソングはミルクチョコレート、クラシックや邦楽ロックはビターチョコレートといった具合。もしかしたら、音楽とチョコレートをマッチさせれば、幸福感の向上効果もさらに高まるのではないだろうか。いろいろ試してみるのも楽しそうだ。
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