イタリア・イブレア

「オレンジ合戦」は、地中海周辺で最大の食べ物ファイトとして知られている。町の人々を飢えで苦しめた男爵を粉屋の娘が殺し、民衆蜂起につながったという「中世の暴政からの解放」を伝える逸話にちなんだ祭りで、古代の儀式にも基づいている。世界一香りのよいカーニバルだと言っても過言ではないだろう──少なくとも最初の数時間は。
カーボベルデ・ミンデロ

地元出身の著名歌手セザリア・エヴォラいわく「ミンデロはブラジリムだ」──色彩、音楽、伝統にあふれ、小さなブラジルのようだという。カーニバルにも明らかなブラジルの影響がみられる。人気の高い「マンディンガ」のパレードは、戦士に扮したり羽根の冠をかぶったりした人々が、お祭り気分に風刺と社会批判を織り交ぜたパフォーマンスを披露する。メインイベントは公式カーニバルグループのパレードと、サンバスクールや舞踊団によるコンテストである。
ハンガリー・モハーチ

クロアチア系少数民族のショカツ人が伝承してきた祭事だが、今では年齢も文化的背景もさまざまな地元の人々が祝う多様性のある祝祭となっており、子どもたちの仮装コンテストや仮面職人の作品展示も行われる。
(forbes.com 原文)