アジア

2024.02.03

失踪の中国著名投資家、共同創業した華興資本のトップ辞任

中国の著名投資家・包凡(Getty Images)

中国政府が金融部門の汚職を取り締まる中で、1年近く前に突然姿を消した中国の著名投資家・包凡(バオ・ファン)が、自身が創業した北京拠点の投資銀行・華興資本控股(チャイナ・ルネサンス・ホールディングス)の会長兼最高経営責任者(CEO)を辞任したことが2日、明らかになった。

華興資本が規制当局に提出した書類によると、包は「健康上の理由と家族と多くの時間を過ごすため」にCEOと会長を即時辞任した。包と「取締役会との間に意見の相違はなく」、辞任に関連する他の問題は「株主の注意を喚起する必要はない」としている。

書類の中で華興資本は包に感謝の意を表し、後任には暫定CEOで共同創業者の謝屹璟が就任すると明らかにした。包の現在の居場所や、当局による調査については触れられていない。

同社は昨年2月、包と「連絡が取れない」状態にあると公表していた。包は中国で最も著名な投資家の一人で、タクシー配車サービス大手の滴滴打車と快的打車の合併、デリバリープラットフォームの美団と大衆点評の合併など、中国ハイテク企業の大型取引を手がけた。包の不可解な失踪は国際的なニュースとなり、中国政府によるハイテク部門と金融部門の継続的な取り締まりに対する懸念を引き起こした。

華興資本株の取引は昨年4月に停止された。その後、中国国営メディアは、包が汚職監視当局に拘束されたことを公表。華興資本は同年8月に提出した書類で、包は「中国の特定の当局による調査に現在も協力している」と説明していた。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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