健康

2024.02.02

ONE OK ROCKのTakaがオーガニックスーパー 「ツアーバス」生活がキッカケ

ロックバンド「ONE OK ROCK」のボーカルのTakaが美容と健康事業などのONPA JAPAN 代表取締役の恩地佑亜と共同でプロデュースしたオーガニックスーパー「15/e organic(フィフティーンオーガニック)」(東京都渋谷区神宮前5丁目)が3月3日にオープンする。

店舗オープンに先駆けて2月1日~28日の期間、応援購入サービスのMakuakeでオリジナルのヘアケア商品などの先行販売を実施している。

「15/e organic」は自然栽培の食品と100%天然由来のコスメ・サプリだけを取り扱うオーガニックスーパー。earth, environment, ecologyなど15個の「e」から始まる言葉を大切にするという意味が込められている。1988年生まれの2人が2021年5月にプロジェクトをスタートさせ、約3年をかけて実現させた。

きっかけはアメリカツアー中のバス生活

乳製品や卵の遅延型アレルギーをもち、自身のインスタグラムでは手料理の写真を投稿するなど普段から食事にも気を使うTakaだが、食への関心を持つきっかけはアメリカでのツアー期間中のバス生活。1か月以上同じバスで過ごすため食事が偏りがちになってしまう。そのため体力やパフォーマンスを維持するために、自然と口に入れるものを意識するようになったという。

「100%体に害がない食生活をするのは難しい。だからこそ、食事にも土日を設けるような感覚でよいものを摂取する日を設けたい。そんなときに安心できるものが集まった場所があれば」という思いから、LAで一緒に過ごしていたこともある恩地とともに今回のプロジェクトを構想した。商品の選定は2人で行い、Takaが内装・外装、ブランディングなどのクリエイティブを担当。恩地が店舗の運営や農家との契約を行う。

15の「e」で地球にも体にも優しく

コンセプトのもと、商品は独自の基準を設けて選定。たとえば食品であれば過去2年以上農薬不使用の農地で栽培しているか、合成添加物が入っていないか、白砂糖を使っていないかなどの基準を設けている。



高い基準がゆえに、オーガニックスーパーの経営者からも「この基準では(商品が)集まらない」と指摘されたこともあったが、「農家を回るなかで理解してくれる人が増えて、他の農家の方を紹介してもらいようやくここまで集めることができました」と恩地は話す。

商品だけでなく、接客にもこだわり、店舗スタッフは全員栄養士の資格を持っている。顧客は商品を選びながら気軽に体調や献立を相談できるほか、カウンセリングルームで個別にじっくり話を聞いてもらうこともできる。
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取材・文=川上みなみ

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