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2024.02.05 14:00

アドビ、クリエイターを刺激する新たな参加型の生成AIギャラリーを公開

(c)Adobe(スクリーンショット)

(c)Adobe(スクリーンショット)

初心者にとって、画像生成AIを使いこなすことは、戸惑うばかりの作業の連続になってしまいがちだ。また、経験豊富なクリエイターでも、生成AIが持つ巨大な可能性と能力を完全に把握できているとは限らない。

アドビは米国時間2月1日、クリエイティビティに火をつけようと新しいFireflyコミュニティギャラリーを発表した。このギャラリーは、世界中のFireflyユーザーがAIによる生成アート、画像、動画、その他のプロジェクトを容易に投稿し、共有できるプラットフォームを提供する。

アドビ自身がクリエイターのプロジェクトをアップロードしていた以前のコミュニティページとは異なり、新しいコミュニティギャラリーは、クリエイター各自が自分の作品をアップロードしたり、作品を保存して他の人と共有したりできるリアルタイムフィードとして機能する。

この仕組みは、アドビが2012年に買収し、すでにユーザーも慣れているクリエイティブコミュニティ兼ポートフォリオプラットフォームのBehanceにとても良く似ている。Behanceの創業者の1人であり、現在アドビの最高戦略責任者であるスコット・ベルスキーのリーダーシップの下、このサイトは5000万人以上のメンバーにとって欠かせないリソースとして花開いた。

Fireflyユーザーは、他のクリエイターが生成AIツールを使って何を作っているかを見ることができ、それを自分の作品の出発点として使用できる。

生成AIが進化し、人気を博するにつれて、一流のプロンプトエンジニアによって作成されたAIプロンプトを活用するクリエイターが現れるという新たなトレンドが出現している。これら専門的にデザインされたプロンプトは、優れた結果をもたらすだけでなく、時間とAPIのコストを節約する。

またアドビは、ジェーソン・ロバートソンのようなFirefly AIを使用するクリエイターにスポットライトを当てている。

DALL-EやFireflyのようなツール用のプロンプトを提供する独立したサイトもあるが、そうしたサイトではユーザーコミュニティから発信されたプロンプトではなく、プラットフォーム自身が生成したプロンプトを紹介するのが一般的だ。

公開以来、Fireflyは50億枚以上の画像生成に使用されており、アドビは「安全な商用利用のためにデザインされた最も人気のある画像生成モデルだ」とアピールしている。

アドビは、新しいギャラリーを通じてユーザーの作品を一元化し、クローズアップすることで、コミュニティ内でのイノベーションとアイデア生成をさらに促進することを目指している。

アドビのプリンシパルデザイナーであるブルック・ホッパーは「Adobe Fireflyは、ユーザーがクリエイティブなビジョンを実現できるようにデザインされています。クリエイティブコミュニティはいつでも私たちのインスピレーションの源であると同時に私たちのチームの一員でもあるのです」という。

ホッパーは、ユーザーにより多くの自由を与えることで、ギャラリーがFireflyユーザーに対して「他者の作品から学び、インスピレーションを得て、リミックスすることを可能にし、これまで決して想像しなかったような新しく異なるアイデアを引き出す」場となると説明している。

そして彼女は、傑出したプロジェクトを浮かび上がらせることで、このプラットフォームは以前には考えられなかったイノベーションを生み出すことができると語った。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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