同社の2023年最後の3カ月間の売上高は1196億ドル(約17兆5000億円)、一株当たり利益は2.18ドル(純利益合計339億ドル)を記録し、ファクトセットがまとめた市場予測の売上高1180億ドル、一株当たり利益2.10ドル(利益合計327億ドル)をともに上回った。
しかし、アップルの2022年12月期からの売上高と利益の伸びは、それぞれ2%と16%で、同期間のマイクロソフト(売上高18%増、純利益33%増)やグーグル(売上高13%増、純利益52%増)をはるかに下回っている。
同社の業績の伸び悩みの主な原因は、iPhoneの販売台数の伸びが勢いを失ったことにある。稼ぎ頭のiPhoneの売上高は697億ドルで、市場予想の676億ドルを上回ったが、年間では6%増にとどまっており、昨年度のアップルの売上高の約5分の1を占めた中国での売上高は年間で15%減少した。
アップルの株価は1日午後にわずかに下落し、過去5日間で約4%下落している。
一方、先月中旬に時価総額でアップルを追い抜き「世界で最も価値のある企業」に浮上したマイクロソフトは、1月30日の決算発表で、5四半期連続で過去最高の売上高を記録したことを報告した。アップルの2023年度のEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は約1300億ドルで、マイクロソフトの1136億ドルを上回ったが、アナリストは来年度までにマイクロソフトの利益がアップルを上回ると予測している。
ウォール街のアナリストは、1日時点で約3兆ドルのマイクロソフトの時価総額が、今後もさらに上昇を続けると予想している。ファクトセットがまとめたアナリストのアップル株の平均目標株価は199ドルで、これは現状で2兆9000億ドルの時価総額が3兆1000億ドルに達することを意味する。一方、マイクロソフトの時価総額は3兆4000億ドルに達すると予想されている。
(forbes.com 原文)