アップル株は30日に188.04ドルで取引を終え、1月24日以降で一貫した下落を続けている。ハイテク株が多いナスダックは同日、0.8%弱下落したがアップル株の下げ幅はそれを上回る1.9%だった。
TFインターナショナルのアナリストのミンチー・クオは30日のブログで、今年のiPhone出荷台数が前年比15%減の2億台程度になると予測した。クオは、サプライチェーンの調査結果から、アップルが2024年のiPhoneの出荷台数を引き下げたことがわかったと述べている。
彼はまた、折りたたみ式スマホの人気の高まりと並んで、中国メーカーのファーウェイが市場に復帰したこともアップルの出荷台数減少の一因になると主張している。
さらに、iPhoneの新型モデルで大幅な刷新が行われないことも、少なくとも2025年までは、アップルの出荷の勢いに水を差すことになるだろうとクオのレポートは述べている。
フォーブスは、アップルにコメントを求めたが、ただちに返答はなかった。
アップルは2月1日に第4四半期決算の発表を予定しており、CNBCによるとアナリストは前年同期比0.6%増の1179億ドル(約17兆3000億円)の売上高を予想している。
マイクロソフトの時価総額は、11日の市場でアップルを抜き、2年強ぶりに首位を奪還した。アップルの時価総額は現状で約2兆9000億ドルで、マイクロソフトはそれよりも高い3兆ドル台を維持し続けている。
アップルの株価は、1年前に144ドル前後だったがこの1年で大きく上昇した。同社のスマートフォンの最新モデルのiPhone 15の発売時の売れ行きは好調で、予約注文分は完売した。しかし、アップルの他のハードウェア部門は、ここ最近顕著な売上の低下に直面しており、Macの売上高は前四半期に34%減少した。アップルの前四半期の製品売上高は672億ドルで、アナリスト予想をわずかに下回った。
(forbes.com 原文)