マリオもハリポタも 大注目のフロリダ新テーマパーク、全貌明らかに

米フロリダ州ユニバーサル・オーランド・リゾートにあるテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」の入り口(Jim Vallee / Shutterstock.com)

米フロリダ州のユニバーサル・オーランド・リゾートは30日、敷地内に建設中の新テーマパーク「ユニバーサル・エピック・ユニバース」の詳細を明らかにした。「スーパー・ニンテンドー・ワールド」や、ハリー・ポッターをテーマにしたエリアを含む5つの「ワールド」のほか、3つのホテル、飲食店など計50以上のアトラクションが設けられる。開業は2025年の予定だ。

スーパー・ニンテンドー・ワールドは米国や日本で昨年大ヒットした映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の成功にあやかってつくられる。ゲストはおなじみの緑の土管でワープして入場し、マリオカートなどのアトラクションを楽しめる(編集注:スーパー・ニンテンドー・ワールドはこれまでに開設は大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンと、米ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに開設されている)。

ハリー・ポッターエリアの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター・ミニストリー・オブ・マジック」では、映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズで1920年代のパリに、小説「ハリー・ポッター」シリーズではハリーやロン、ハーマイオニーが暮らした1990年代のロンドンに登場した魔法省を体験できる。ユニバーサル・オーランドの超人気エリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の新エリアという位置づけになる。

映画『ヒックとドラゴン』をテーマにした「ハウ・トゥ・トレイン・ユア・ドラゴン・アイル・オブ・バーク」では、バイキングの村を冒険できる。「ダーク・ユニバース」エリアでは、小説「フランケンシュタイン」のマッドサイエンティストを女性にしたらしいヴィクトリア・フランケンシュタイン博士が「神話と神秘の世界」で行う実験を体験することになる。

このほか、自然を基調としたエリア「セレスティアル・パーク」があり、庭園や水路のほか、最高時速100キロメートル近くに達するスリリングなジェットコースター「スターフォール・レーサーズ」などが設けられる予定だ。

宿泊施設も3カ所ある。銀河系をテーマにしたリゾートホテルと「宇宙を構成する惑星の多様な要素」にインスパイアされたというリゾートホテル、そしてセレスティアル・パークへの専用エントランスを備えた「ユニバーサル・ヘリオス・グランド・ホテル」(500室)だ。

ユニバーサル・デスティネーションズ&エクスペリエンス部門のマーク・ウッドベリー最高経営責任者(CEO)は昨年9月、エピック・ユニバースは「顔認識や写真認証、ドローン(無人機)などの技術を活用して、テーマパーク体験をまったく新しいレベルに引き上げる」と述べ、ユニバーサル史上「最も技術的に進んだテーマパーク」になると宣言している。

ユニバーサルは1964年に最初のテーマパークであるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドをカリフォルニア州にオープン。1990年にフロリダ州オーランドに進出して「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」を開業した。ユニバーサル・オーランド・リゾート内には現在、ユニバーサル・スタジオ・フロリダのほかに、別のテーマーパーク「ユニバース・アイランズ・オブ・アドベンチャー」などもある。2022年には両テーマパークに合計でおよそ2170万人が訪れている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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