アルコール飲料の市場調査会社IWSRの報告書によると、世界トップ10の市場でノンアルコール/低アルコール飲料の販売量は2023年に5%増え、市場規模は現在、130億ドル(約1兆9200億円)に達する。ノンアルコールのビールとシードル(リンゴ酒)が、それらの販売量の72%を占めている。
ストリートアート精神が溢れる鮮やかな色の缶に入ったゴー・ブルーイングの製品は、ファンの要望に絶えず適応している。IPAやピルスナー、サワー、ペールエールはすべてサーバーで提供されており、購入もできる。同社の製品はアルコールを含まないため、米国内のほぼすべての飲料市場に参入することができ、オンライン販売を開始した1年目に好調な売上を記録した。チュラによると、データ分析は同社の事業に不可欠な要素であり、販売プラットフォームから購買動向の情報を引き出したり、業界全体の統計を分析したりしているという。
ゴー・ブルーイングは、発祥の地である中西部以外にも販売網を広げる成長戦略を描いている。最近、オハイオ、イリノイ、ウィスコンシン、インディアナの4州に拡大し、年末までにその数を倍増させる計画だ。予想される需要を確実に満たすため、同社は広さ約840平方メートルの生産施設を5倍に拡張し、多数の新しい設備を導入する準備を進めている。
チュラによると、同社は2024年の最初の3日間で、前年第1四半期の販売量2000バレル(約31万8000リットル)を上回るビールを販売した。今年の第1四半期全体では、7000バレル(約111万リットル)の販売を見込んでいる。これは、アスレチックが2023年に販売した25万バレル(約3975万リットル)には遠く及ばないが、ノンアルコールのクラフトビール市場には他のプレイヤーが入り込む余地があることを示している。ゴー・ブルーイングが、まさにそのブランドかもしれない。
(forbes.com 原文)