キャリア

2024.01.30 09:00

失業したら今はまず「ソーシャルメディアで発表」、その効果と重要性

Shutterstock.com

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職を失うというのはトラウマになる体験だ。人生が一気に、劇的に変わってしまう。すぐに経済的な影響が心配になる。無職のままで、あとどれくらい生活できるだろうか。確認や署名が必要な書類はどれで、どんな手続きが必要なのか。

配偶者や子どもたちには知られたくない。ホワイトカラーの雇用市場が冷え込んでいる今、再就職はなかなかできないかもしれない。

失業したことを1人で抱え込むのではなく、LinkedInやTikTokなどのソーシャルメディアを活用し、新たな機会を探していると周囲に知らせることが重要だ。

なぜソーシャルメディアなのか

ソーシャルメディアは今や、求職活動やキャリア開発に不可欠な存在だ。失業して新たな仕事を探している人やキャリアアップを考えている人にとっては、さまざまなツールや機会が見つかる空間である。

LinkedInをはじめとするソーシャルネットワークは、職探しや人脈作り、職業能力開発などに広く活用されており、仕事のスキルをアピールしたり、潜在的な雇用主とつながったり、求人関連情報を得たりできる。

TikTokはここ数年でキャリア関連コンテンツに独自のニッチ需要を見いだした。従来型の求職プラットフォームではないが、ユーザーが多種多様な職業に関する知見や助言、経験を共有し合い、口コミの職場トレンドがわかる場となっている。

ソーシャルメディアには、個人がパーソナルブランドを構築・宣伝し、業界別コンテンツに参加できる機会がある。潜在的な雇用主や採用担当者にアピールするのにも役立つ。

失業に関する投稿作成のヒント

以下は、失業経験をオンラインで効果的に共有するためのアドバイスだ。人脈作り、就職活動、同じような境遇の人に対する支援にもソーシャルメディアを活用しよう。

失業したことを共有するときは、信頼性と透明性が肝心だ。他の人たちから共感を得られ、同様の経験をした人たちとの仲間意識も高まる。

また、仕事を失ったとオンラインで明かすのは大胆で人を力づけ、主体性を感じさせる振る舞いだ。リストラについて話すときは、解雇されたこと自体について愚痴をこぼすのではなく、次にどんな仕事をしたいのか、どうやってスキルセットを高めようとしているかを中心にするほうがよい。

ソーシャルネットワークを活用して、同じく失業状態にある人たちのモチベーションを刺激し、支えとなっている人は多い。求職体験の共有には、人に意欲を起こさせ、目的意識を高める効果がある。

LinkedInには#OpenToWorkという機能があり、新しい仕事を探しているとリクルーターや採用担当者に知らせることができる。経歴や職務経験、次にやりたいこと、どんな会社や業界で働きたいか、役職や報酬のおおよその希望などを明確に書くことが重要だ。詳しい情報があれば、より良い支援が得られる。キャリア転換や新しいチャレンジを模索している場合は、転職可能なスキルを強調して将来の雇用主への説得力を高めよう。

リクルーターや企業はソーシャルメディア上で積極的に活動している。投稿したことが仕事につながったり、新しい機会にめぐりあえたりした人は実際にいる。

一方で、自分がネットに書き込んだ内容が原因で再就職に失敗する可能性もある。解雇通知をもらって喜ぶ人はおらず、傷つき、怒りや恨みを抱くのはしかたない。それでも、前の雇用主や同僚を否定的に語ることは決してやってはいけない。せっかく助けようとしてくれた人たちが、あなたの人となりを仕事の紹介相手としては不向きだと感じてしまい、逆効果になるからだ。解雇されたことを明かすときは、前職でのポジティブな経験や成功体験をアピールすることに集中しよう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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