西和田浩平
アスエネ 創業者 兼 代表取締役CEO
■CES参加回数初参加
■出展内容
・CESのLunch it!というジャーナリスト向けのピッチ登壇、J-Startupブースでのピッチ登壇。
・アスエネのCO2見える化クラウドサービスの拡大に向けたJ-Startup展示ブースでの展示。
■CES 2024の全体感想
・全体的にAI、Generative AI、EV、Sustainability関連のサービスや商品が目立っていた。AIは最も普及や機能拡張が拡大しており、Sustainabilityも各国のビジネス領域のカテゴリーとして新設されて、Sustainabilityを謳う商品などが増えたという印象。他の参加者からも同様の声が多かった。
・韓国・台湾・フランスのスタートアップのCES出展数が非常に多く、特に韓国は日本の4倍ほどのスタートアップが参加しており勢いを感じた。一方、日本は30社のJ-Startup参加のブースでは広さでは他国に負けてはいたものの、最も集客のピッチイベントやチラシ配りなども積極的に実施していたため、集客数や盛り上がり度は非常に高かったと感じた。
■自社の手応え
・CESの参加者から、アスエネのサービスやプロダクトに好感触のコメントが多数あり、日本だけではなく米国やアジアの顧客からも同様の課題や付加価値があることを実感。
・海外企業との提携の話も進展し、韓国のAIスタートアップはCES内でMOU締結にまで至った。
■学び
・CESは約13万人の来場者がきた中で、日本勢で協力し合ってもっと海外に攻めていかないといけないという危機感を強く感じた。また、英語が話せてサービスの優位性がしっかりあれば、海外でも十分に日本のサービスやプロダクトの付加価値は出せると感じた。
・2025年のCESにも出展・参加できる様に、更に事業成長にコミットして多くの人を巻き込んでいきたい。
中西裕子
資生堂 ブランド価値開発研究所 グループマネージャー
■CES参加回数資生堂は今回が初出展
■出展内容
化粧品に次ぐ新領域を創出する「Future Beauty INNOVATION」の考えのもと、肌・身体・心の調和がとれた美の実現を目指し開発した、下記2つの体験を展示。
適切なスキンケア美容法の実践をサポートするアプリ「Beauty AR Navigation」
骨格を含む顔画像から将来の肌悩みを予測できるツール
■CES2024の全体感想
これまで存在感があったメタバースやweb3.などの印象が薄れ、生成AIの存在感が大きくなった印象を持った。
サムスンやグーグル、ロレアルなど業種を問わない展示やkeynoteではもちろんのこと、エウレカパークに出展していた多くのスタートアップにおいて生成AIを利用しているものが多くみられました。また、ジェンダーなどを問わず広くビューティーテックへの期待が高まっていると感じられた。
■自社の手ごたえ
ブースには会期4日間で700名を超える方に来場いただき、多くの有意義なフィードバックを得ることができた。中でも、資生堂の強みである美を解釈する独自の観点や皮膚科学等、人を捉えるサイエンスと、画像認識やAIなどの多くの産業で使われているテクノロジーを組み合わせて美に関する体験に昇華させている点に、大変多くの関心を持っていただくことができた。
■学び
今年は特に生成AIが存在感を増していたからかもしれませんが、テクノロジーそのものというよりも、それを社会や人のためにどう使うかの切り口がより色濃く出ていたように思った。
また、各企業の出展エリアやその形態から、どのようなコミュニケーションをCESの会場で行いたいかを解釈することができ、加えてブースでコミュニケーションをした研究員たちが得たアイデアや洞察、肌感を、来年の自社のアクションにつなげていけたらと思う。