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2024.01.26 12:30

iPhoneアプリが「公式ストア以外」からもダウンロードが可能に 欧州

さらに、このニュースにはもう1つ大きな変化がある。外部のマーケットプレイスからダウンロードされるアプリは、現在App Storeのアプリに課せされている30%の手数料の対象外となる。代わりにアップルは、1アカウントにつき年間0.5ユーロ(約80円)を徴収する。この手数料は100万インストールが行われたら適用される。これは、より安価なアプリが数多く出てくることを意味している(そういうアプリはすでに山ほど存在する)。

アプリ開発者は、これまでと同様にアップルのApp Store経由でアプリを配布することも可能だが、その手数料は大幅に減額される。新料金は17%で、アップルの決済システムを使用する場合はこれに3%が加算される。アップル以外の決済システムを利用することも可能になり、これも新ルールがもたらす大きな変更となる。Apple Payやウォレットアプリを使わないNFC決済も、ホストカードエミュレーション(HCE)とよばれる仕組みのおかげで可能になる。

サードパーティーのブラウザアプリがWebKitを使う義務もなくなる。つまり別のエンジンを使ったブラウザが可能になる。

なぜこれらの変更が、EU以外のユーザーにとっても重要なのだろうか? 今回はEU市場のみが対象だが、これまでもアップルとApp Storeの動向を注意深く監視してきた米国政府が、独自の措置を講じる前に欧州で何が起こるかを注視していることは間違いない。

もし欧州でうまくいけば、米国当局も同じように大規模な変更を導入したいと考えるに違いない。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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