『パルワールド』をめぐっては、人工知能(AI)を使いキャラクターを生成したとの疑惑が生じたが、その確かな証拠はなかった。だがAIが使われていなかったとしても、独自性のまったくないゲームだとの指摘が相次いでいる。『ポケットモンスター』や『フォートナイト』のキャラクター、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、BotW)の世界観をまねただけだという批判だ。これと似た論争は、『原神』のリリース時にも起きていた。
『原神』は当初、BotWの真似だという非難を浴びたものの、こうした批判に押しつぶされることなく、世界トップレベルの人気と収益を誇るゲームとなった。開発元の中国企業miHoYo(ミホヨ)の共同創業者・劉偉によると、開発チームは当時、批判に大きな精神的ダメージを受けたのだという。
若い社員が泣きながら「なんでこうなったのか」「私たちは何か悪いことをしたのか」と嘆いたが、開発チームは「自分たちを証明しよう。みんなが見えていない部分をきちんと作ろう!」と奮起。2020年2月に新エリアの「璃月(リーユエ)」をつくったことで、miHoYoが『原神』で目指しているものがプレイヤーから理解されるようになり、同作に対するイメージが向上したのだという。
原神FES 2023 in 上海
— ときのひかる (@tokinohikaru_00) August 13, 2023
MiHoYo社長 Daiweiが感極まって原神への思いを語る
見ながら僕も泣きそう😭
・難しい時期もありましたが、旅人の民がいたからここまでこれたと語っています
・日本語翻訳して字幕を付けました
・途中弾幕が邪魔(オンオフした)なのがすみません#原神 #原神FESpic.twitter.com/mkQk7lzNBL
・広大で、色鮮やかかつカートゥーン調の世界のアートスタイル
・3人称視点
・スタミナシステム
・滑空システム
・BotWの「ボコブリン」に酷似した敵タイプ
類似点はこの他にもたくさんある。だが最終的には、ゲームのコア部分がBotWとは大きく異なっていたことが明らかになった。『パルワールド』でも、それと同じようなことが起きているようだ。