「パクリゲー」と非難殺到も大ヒット 『パルワールド』と『原神』の共通点

ポケットペアの新作ゲーム『Palworld / パルワールド』(c)Pocketpair

ポケットペアの新作ゲーム『Palworld / パルワールド』(c)Pocketpair

ポケットペアの新作ゲーム『Palworld / パルワールド』に関する話題は今や、誰もが耳にするようになった。PCゲームプラットフォームのSteam(スチーム)での同時接続プレイヤー数は24日夜、200万人を突破。しかもこれはSteamだけの数字であり、サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」でのプレイヤーは含まれない。同作は予算の限られた小規模な会社によって開発され、爆発的なヒットを飛ばしたと同時に、批判の集中砲火を浴びた。これは、4年前にリリースされた別のゲーム『原神』を彷彿とさせる。

『パルワールド』をめぐっては、人工知能(AI)を使いキャラクターを生成したとの疑惑が生じたが、その確かな証拠はなかった。だがAIが使われていなかったとしても、独自性のまったくないゲームだとの指摘が相次いでいる。『ポケットモンスター』や『フォートナイト』のキャラクター、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、BotW)の世界観をまねただけだという批判だ。これと似た論争は、『原神』のリリース時にも起きていた。

『原神』は当初、BotWの真似だという非難を浴びたものの、こうした批判に押しつぶされることなく、世界トップレベルの人気と収益を誇るゲームとなった。開発元の中国企業miHoYo(ミホヨ)の共同創業者・劉偉によると、開発チームは当時、批判に大きな精神的ダメージを受けたのだという。

若い社員が泣きながら「なんでこうなったのか」「私たちは何か悪いことをしたのか」と嘆いたが、開発チームは「自分たちを証明しよう。みんなが見えていない部分をきちんと作ろう!」と奮起。2020年2月に新エリアの「璃月(リーユエ)」をつくったことで、miHoYoが『原神』で目指しているものがプレイヤーから理解されるようになり、同作に対するイメージが向上したのだという。

『原神』は当時、インターネット上でさんざんこき下ろされ、BotWのコピーと揶揄された。以下に、両ゲームの類似点をいくつか挙げる。

・広大で、色鮮やかかつカートゥーン調の世界のアートスタイル
・3人称視点
・スタミナシステム
・滑空システム
・BotWの「ボコブリン」に酷似した敵タイプ

類似点はこの他にもたくさんある。だが最終的には、ゲームのコア部分がBotWとは大きく異なっていたことが明らかになった。『パルワールド』でも、それと同じようなことが起きているようだ。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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