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2024.01.25 10:30

ネットフリックスは「衰退」する従来型テレビ資産の買収に興味なし

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ネットフリックスは米国時間1月23日の決算報告で、リニアTV(視聴者が設定されたスケジュールに従って放映される番組を観る従来型のテレビ)の資産を買収することには興味がなく、エンターテインメント業界のさらなる合併や買収が競争環境を「実質的に」変えることはないと述べて、ネットフリックスが伝統的なエンターテインメント企業を買収するという憶測を否定した。

ネットフリックスは、従来型の競合他社が、エンターテインメント業界における技術や消費者行動の変化に適応するにつれ、特に「大規模で衰退しつつあるリニアTVネットワーク」を持つ企業間の統合が進むと予想するのは「論理的」であると述べた。

この同社の見解は、伝統的なテレビフォーマットである予め決定されたプログラムスケジュールを持つチャンネルで構成されたリニアTV資産の買収に興味がないことを、投資家に知らせることになった可能性がある。

ネットフリックスは今回の決算報告で、過去最高記録となった年間収益を報告したが、バイアコム、タイム・ワーナー、ディズニーなどの伝統的な企業が持つフランチャイズ人気と番組制作の専門知識を考えると、依然として激しい競争が予想されると指摘した。

ネットフリックスはまた、YouTube、アマゾン、アップルといったテクノロジー企業によるリニアTV領域への投資にも言及した。これらの企業はすべて、NFLやメジャーリーグサッカーなどのスポーツ放送権を獲得している。

337億ドル(約4兆9700億円)。これがネットフリックスが決算報告で発表した昨年の売上額で、同社史上最高の年間売上高となった。

ネットフリックスは以前から、リニアTV資産の活力について疑問を投げかけていた。共同創業者のリード・ヘイスティングスは2022年の決算インタビューで、リニアTVの終焉は今後5年から10年の間に起こるだろうと述べていた。

この1年間、エンターテイメント企業の合併に関する憶測が渦巻いており、最近の例としてはワーナーブラザース・ディスカバリーとパラマウント間の話し合いが挙げられる。この合併は、両社のストリーミングサービスであるMax(マックス)とParamount+(パラマウントプラス)を統合し、ネットフリックス、ディズニープラス、Hulu(フールー)といった競合他社に対抗する可能性がある。レッドバード・キャピタルとスカイダンス・メディアによるパラマウント買収に関する報道も12月に流れたが(これはパラマウントの親会社であるナショナル・アミューズメンツが所有する議決権付き株式の買収を通じて実行される可能性があった)、この報道を受けてパラマウントの株価は14%以上も急上昇した。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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