対応するiPhoneとインストール方法
iOS 17が動作可能なすべてのiPhoneでこの最新OSを利用できる。つまり2018年以降に発売された全モデルということであり、具体的にはiPhone XS、XR、11、12、13、14および最新のiPhone 15シリーズの全モデルに加えて、iPhone SEの第2世代と第3世代が対象だ。設定しておけばアップデートは自動的にインストールされるが、iPhoneの「設定」で一般>ソフトウェアアップデートをタップすることで自分でインストールできる。最大のポイントは「盗難デバイスの保護」の実装
このリリースにおける最大のニュースは、iPhoneでのみ利用可能な機能「盗難デバイスの保護」だ。これにより、誰かがあなたのiPhoneを盗み、パスコードが知られてしまっても、あなたのデジタルライフや財布に与える損害を著しく小さなものにすることができる。他にもApple Musicの共同プレイリストや対応するホテルのテレビにiPhoneのコンテンツをストリーミングできる機能などが含まれている。iOS 17.3アップデートの詳しい情報は、こちらのアップルからのお知らせで読むことができる。
Apple iOS 17.3のセキュリティ
セキュリティの問題は、常にアップデートにおける重要な理由であり、本リリースには10以上、正確には16個のセキュリティに関する修正がある。問題の重要さでトップ(ただし、アップルが公開したセキュリティリリースでは最後に掲載されている)なのは、Safariの中核をなすWebKitの脆弱性で、この問題はすでに悪用されているとアップルは述べている。WebKit関連では他にもセキュリティ問題が3つある。そして悪者がコードを実行する可能性のあるカーネルの問題もある。リストはさらに続く。ユーザーの反応
あるRedditユーザーによると、盗難デバイスの保護は「iOSが以前から必要としていた」ものだと指摘し、別のユーザーが「オンにするのを忘れるな! デフォルトではオフだ」と付け加えている。「これほど安定したバージョンはめったにない」というユーザーもいて、幸先の良い出だしだといえる。全体的には、iPhone SEでプリンターを使うのが難しいといった少数のユーザーに影響する根強い問題はあるものの、新たな問題が発生している兆候は見られない。Apple iOS 17.3の初期評価:アップデートせよ
「盗難デバイスの保護」は、このアップデートを今すぐ行なうべき大きな理由の1つであり、この機能に反対する声がほとんどないこともその緊急性を高めている。私は今後どのような反応があるかに注目し、来週には最終的な判断をするつもりだ。(forbes.com 原文)