「銃を撃てるポケモン」とも表現されるこのゲームは現在、PCゲームプラットフォームのSteam(スチーム)と、Xbox・PC向けゲームサブスクリプションサービスの「Game Pass」でしか入手できない。にもかかわらず、『フォートナイト』や『ポケモンGO』の全盛期に匹敵するような大ヒットを記録している。
ゲーミングPCやXboxを持たないゲーマーが気になるのは、『パルワールド』がPlayStation 4や5、Nintendo Switch、携帯電話向けに発売されるのかどうかだろう。
現在のところ、これらのプラットフォームではプレイできず「Game Pass」のクラウドサービスに対応しているにもかかわらず、モバイル端末でのプレイはサポートされていない。PSプレイヤーへの朗報として、開発元のポケットペアはPS5向け発売について「今のところ予定はありませんが、早期アクセス後の状況によって検討されます」と述べている。
ただし「Game Pass」の契約期間は1年なので、『パルワールド』がPSに登場するのはまだ先のことになりそうだ。ただ、これだけ話題を呼んでいるタイトルについて、ソニーが早期の発売を目指す可能性は十分にある。しかし、こうした見方も現時点では臆測の域を出ない。
Switchに関しては、2つの理由から発売の可能性はかなり低いと思われる。まず、ポケットペアは任天堂についてまったく言及していない。『パルワールド』のPS向け発売は検討する可能性があるが、Switchでも検討される可能性は低い。その理由は2つある。
・第1に、同作の動作環境はSwitchにとって要件が高すぎる。「Unreal Engine」で開発され、動く要素が多いことから、Switchではハードウエア性能が足りない可能性が高い。今後発売されるとみられる「Switch 2」なら動作させられるかもしれない。
・第2の理由は、同作がポケモンの模倣であることだ。確かに独自の部分もあるが、任天堂の重役や弁護士が現在、ポケットペアを提訴するに足る根拠があるかどうかを吟味しているのは間違いない。もちろんこれも推測だが、ポケットペアは同作をSwitchで発売しようとして任天堂を挑発するのは(少なく当面は)避けたいだろう。
一言でまとめると、ソニーと任天堂のゲーム機向けの発売は、それぞれ「まだない」と「おそらくない」ということになる。ただし、この件に関する確実な情報がない以上、できることは推測と、関連情報に基づいた予想だけだ。
(forbes.com 原文)