「もの言う投資家」は、バフェットに憧れる
人呼んで「もの言う投資家」。
だが、強気な態度や強引な企業買収のイメージから、世間の印象は必ずしもよくない。
ウィリアム・アックマン(写真右)は、その代表格として、ダニエル・ローブやカール・アイカーンと並んで知られている。当の本人は、彼らと同じと見なされることが面白くないようだ。
「我々はアイカーンとは違うよ。売り抜くことが目的ではなく、長期的な視点で投資しているからね」
そして、“企業の乗っ取り屋”のイメージを変えたいという。理想は、ウォーレン・バフェットだ。
バフェットは投資の傍ら、経営が苦しい企業を自身が経営するバークシャー・ハサウェイ傘下に収め、立て直すことに成功してきた。
アックマンも彼に倣ならい、投資先の不動産開発業者「ハワードヒューズ」の会長に就任。友人のデビッド・ワインレブCEO(写真左)と、ニューヨークやハワイで持続可能な都市開発を進めている。
投資と経営で、会社と社会を育てる―。新たな挑戦が始まる。