「いきなり世界へ」という非凡な挑戦を成し遂げた背景にはどのような哲学があったのか。XGALXエグゼクティブプロデューサーのJAKOPS(SIMON)に『Forbes JAPAN』23年10月号「30 UNDER 30」特集でXGに取材をした竹田ダニエルが聞いた。
2022年3月のデビュー時から「グローバル・ガールズグループ」を標榜し、世界中から大きな注目を集める7人組日本人グループ「XG」。『Forbes JAPAN』23年10月号「30 UNDER 30」特集で表紙を飾り、同年には米ビルボードの一部チャートで1位を獲得。流れ星のように突如として現れ世界に輝きをもたらした背景にはどんな哲学があったのか。XG総括プロデューサーであり、XGALXエグゼクティブプロデューサーのJAKOPSことSIMONに、XG初の日本ショーケース翌日に話を聞いた。
──まず最初に、昨日のライブを終えて、どういう気持ちですか。
JAKOPS(以下、SIMON):感無量です。「やったんだ」と。ファンの声援を肌で感じることができ、逆に僕が感動しました。メンバーも、ほっとしたのと、幸せを噛み締めている様子でした。
──XGのプロデューサーになった経緯を教えてください。
SIMON:僕は父が韓国人で母が日本人ですが、生まれは米シアトルという多文化のなかで育ってきました。アーティスト活動を経て、音楽プロデューサーへと転向しながら、いつも日本と韓国の橋渡しをしたいという思いがありました。プロデューサー名のJAKOPSは、「'JA'pan(日本)と'KO'rea(韓国)と'P'roduce by 'S'imon」が由来です。長い準備期間を経て、2017年に「XGALX」プロジェクトを始めることとなりました。XGメンバーたちと向き合い、厳しくも、優しくも、前だけを見て一生懸命取り組んできました。このプロジェクトは僕にとって、人生を賭けた勝負であり、世界一かっこいい、世界一強いアーティストを目指しています。だからこそ、「絶対に力強い芯をもった世界最強のR&Bヒップホップガールズグループをつくりたい」というコアな部分を大事にしてきました。
XGALXとは
“BOLD(大胆)”なカルチャーを全世界に発信し、独特な世界観を持つアーティストグループを輩出するグローバルエンタテインメントプロダクション。Z世代の女性たちの強いマインドとピュアさ、そしてチームワークにより打ち出すエネルギーと、クオリティの高い音楽とパフォーマンスを通して世界中の若者に「夢を掲げ、叶えるために想いの強さを持ち、思い切りやり抜く」ことを伝えていく。2022年にデビューし世界から注目を集めるXGが所属している。
XGとは
JURIN、CHISA、HARVEY、HINATA、JURIA、MAYA、COCONAからなる7人組HIPHOP/ R&Bガールズグループ。2022年3月に「Tippy Toes」でデビュー。2023年9月27日に1st Mini Album「NEW DNA」をリリース。グループ名である「XG」は「Xtraordinary Girls」を表す。常識にとらわれない規格外なスタイルの音楽やパフォーマンスを通じて、世界中のさまざまな境遇の人たちをエンパワーしていく。『Forbes JAPAN』の「30 UNDER 30 JAPAN 2023」受賞。