アップルは、予約注文ページのFAQセクションでいくつかの詳細を伝えている。この記事では米国外に住む人が、知っておくべき7つのポイントを解説しておこう。
1. 度付きレンズの入手
アップルは、視力が十分でない人のためにZeiss(ツァイス)の「光学インサートリーダー(度付きレンズ)」を99ドルで提供している。しかし、処方箋の発行には別途149ドルが追加で必要で、ツァイスは「米国の眼科専門家が書いた処方箋」しか受け付けておらず、発送先も米国の住所のみとなっている。このことは、かなり多くの海外在住者にとって大きな問題になりそうだ。2. コンテンツの不足
一部のアプリや機能、コンテンツは、ライセンスの問題で米国外では利用できないものがある。3. 言語サポート
Vision Proは、言語とタイピングに関して米国英語のみをサポートしている。これは、イギリス英語を話す人にとってはいら立たしいことであり、他の言語を母語とする人にはさらに大きな問題となる。4. Siriの言語対応
同様に、音声アシスタントのSiriとディクテーションもアメリカ英語のみのサポートとなる。5. 購入の問題
このデバイスに対応するApple MusicとApple TVアプリの購入には、地域を米国に設定したApple IDが必要になる模様だ。Apple IDの作成そのものは簡単だが、米国の住所が必要で、考えなければならないことがもう1つ増えることになる。6. App Storeの問題
Vision Proに対応するvisionOSのソフトウェアをApp Storeで入手するためには、地域を米国に設定したApple IDが必要になる。繰り返しになるが、これは克服できない問題ではないが、海外在住者がスムーズにそれを入手することは難しい。7. サポートの問題
最後に、アップルのVision Proのサポートは米国でのみ利用可能とされている。上記のような事情を考慮すると、米国以外に住む人は、Vision Proがその国で正式にリリースされるまで待つ方が賢明だと言えそうだ。英国では今年発売される予定で、他の国もそれに続くかもしれない。しかし、一部の人は誘惑に負けてアーリーアダプターとなることを目指し、海外からの購入ががかなり増えることも予測できる。
(forbes.com 原文)