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2024.01.21 12:30

アップルが「Vision Pro」の予約販売を開始、頭部スキャンと視力測定が必要

写真:Shutterstock

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米国で現地時間1月19日、アップルの「Vision Pro(ビジョンプロ)」ヘッドセットのオンライン予約受付が開始された。予約に際しては申込者の頭部スキャンと視力測定が必要とされる。その製造プロセス、高コスト、市場へのアピールが懸念される中、アップルは最新の主要製品のリリースを進めている。
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米国時間2月2日の店頭販売開始を前に、アップルは米国在住の顧客に向けて、このMR(混合現実)ヘッドセットのオンライン予約販売を行っている。Vision Proには3種類の仕様が用意されており、価格は256GBのヘッドセットが3500ドル(約51万8000円)、512GBのヘッドセットが3700ドル(約54万8000円)、1TBのヘッドセットが3900ドル(約57万8000円)となっている。

事前予約の手続きの途中で、顧客はiPhoneまたはiPadを使用して頭部をスキャンすることが要求される。これによりヘッドセットがユーザーに適切にフィットするようになる。また、追加料金でインサートレンズを装備することもでき、老眼鏡用と処方箋付きメガネ用がそれぞれ99ドル(約1万5000円)と149ドル(約2万2000円)で提供される。

このヘッドセットを購入すると、遮光クッション、複数のヘッドストラップ、外部バッテリーなどのアクセサリーが付属する。アップルはこの外部バッテリーが最大2時間半持続すると見込んでいる。
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アップルによれば、米国内でVision Proヘッドセットを購入しようとする外国からの顧客は、このデバイスのサポート言語が現在英語のみで、App Storeでの購入には米国内のApple IDが必要なため、アクセスは制限されるという。

14億ドル(約2074億円)。ブルームバーグによると、これが今年、Vision Proがアップルにもたらすと予想される売上高だ。

アップルは、2024年末に向けて他の市場でもVision Proを発売する予定であり、イギリスとカナダが米国外で最初の販売が行われる主要候補国とされている。同社は、アジアおよびヨーロッパの市場のユーザーに合わせて、このデバイスの調整作業を進めていると報じられている。

このヘッドセットは発売当初、Netflix、Spotify、YouTubeを含むいくつかの人気ストリーミングアプリが対応していない。一方、Disney+、Max、Peacock、Amazon Prime Videoなどのアプリは対応予定だ。

アップルは昨年、最新の主要製品として「空間コンピューティング」デバイスであるVision Proヘッドセットを発表した。この混合現実ヘッドセットは、完全な仮想現実と拡張現実(仮想と実世界の要素を混合したもの)の間を切り替えることができる。また、ユーザーの目がヘッドセットの前面のスクリーンを通して周囲の人から見えるようにするEyeSight(アイサイト)と呼ばれる機能を備えている。

アナリストは、このヘッドセットに対する初期の需要が限定的であり、アップルの忠実なファンや裕福な顧客にしか受け入れられないだろうとの懸念を示しているが、同社はより安価なモデルの開発も進めている。今回のヘッドセットのデザインは、アップルに製造上の課題を生じさせており、フィナンシャル・タイムズによると、同社は今年の生産目標を100万台以上から30万台〜40万台に下方修正した。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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