国内

2024.01.31 14:30

日本中のくらしと現場仕事を支えるインフラへ

Forbes JAPAN編集部
石川:Eight Roadsはたくさんの会社を紹介してくれてありがたい限りです。特にソフィーさんは真摯な方で、会社紹介に加えて営業資料などで使う事業のTAM(獲得可能な最大市場規模)の算出や、ベンチマークしたい米国の類似企業の情報提供など、細々としたことも助けてくれて、社員に欲しいくらい。

メラリ:気持ちはチームの一員ですよ。投資家も集まるミツモアの経営会議では、大体の方はオンラインで参加するのですが、私は現場に行くことも多くて、あるとき石川さんの隣に座っていたら、社内に馴染んでいたのか気づいてなくて、PCの画面を見ながら「ソフィーはどこ?」ってなったことがありましたよね(笑)。

石川:確かに(笑)。深いレベルで私たちのビジョンや事業を理解して支援してくれていることは本当に心強いです。消費者向けの見積もりプラットフォームから始まった「ミツモア」は今、事業会社向けの受発注プラットフォームとしても訴求していて、引き合いは信じられないくらい強いですし、見積もりが必要なサービスをすべてカバーして受発注のインフラになれると思っています。「MeetsOne」もきめ細やかな機能を備えていて、現場仕事に欠かせないオペレーティングシステムとしての発展が望めます。日本中のくらしと現場仕事を支えていきたい。

メラリ:プラットフォームとSaaSの組み合わせによるシナジー創出が非連続的な成長につながるという仮説が実現の道をたどっていますね。現場仕事の事業者はより効率的に働けて売り上げも増やせるので、日本のGDPを増やすというミッションの具現化に近づいています。

石川:ソフィーさんに信じてもらえることは励みになります。これからも期待にお応えし続けていきたい。

メラリ:私たちは「深い、理解を。強い、伴走を」というスローガンを掲げています。これを感じていただけているのはありがたいこと。引き続き山の登り方を一緒に描いていくことを楽しみにしています。


ソフィー・メラリ◎Eight Roads Ventures Japan ヴァイスプレジデント。監査法人のEYを経てマサチューセッツ工科大学(MIT)MBA取得。その後、米ボストンのVCで投資に従事。2020年1月にEight Roads Venturesに入社。

いしかわ・あやこ◎ミツモア代表取締役CEO。東京大学法学部卒。ベイン・アンド・カンパニーのコンサルタントを経て、ペンシルベニア大学ウォートン校でMBA取得。シリコンバレーのEC企業に勤めた後、2017年ミツモア共同創業。

文=眞鍋 武 写真=平岩 享

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年2月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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