RTX 4070 Superは、前モデルのRTX 4070と同じ599ドル(約8万9000円)で17日に発売された。ゲーム性能が顕著に向上したため、RTX 4070は549ドル以下に値下げする必要に迫られている。
RTX 4070搭載カードはここ数日で値下げが相次ぎ、通販サイトのNeweggや米アマゾンでは「Zotac Twin Edge」や「Galax 1-Click OC 2X」などが最安で535ドルで販売されている。
RTX 4070 Tiは、RTX 4070 Ti Superに置き換えられて引退することとなるが、より安価なRTX 4070 Superがそれに迫る性能を示したことから、価格が下がった。価格は17日時点では780ドルだったが、現在は「MSI Gaming X Slim」など多数のカードが750ドルを下回っている。最も安い部類に入る「MSI Gaming Ventus 2X」は、ここ1週間で800ドルから724ドルにまで値下がりした。
RTX 4080は今のところ大幅な値下げには至っていないが、それはRTX 4070 Ti Superの発売が1週間後、RTX 4080 Superの発売はさらに後になるためかもしれない。だがそれでもAMDは、競合するGPU「Radeon RX 7900 XT」の値下げに踏み切った。RX 7900 XTは899ドルで発売されたが、AMDは現在、一部の販売店向けに749ドル以下の特別プロモーション価格を設定しているようだ。
ASRockは「Phanton Gaming RX 7900 XT」のネット販売価格を799ドルから709.99ドルに引き下げた。Sapphireの「Pulse AMD Radeon RX 7900 XT」は、ここ数日で899ドルから729ドルに値下がりしている。
RTX 4080はRTX 4080 Superに置き換えられるとともに、下位モデルとなるRTX 4070 Ti Superからの圧力にもさらされることになる。RTX 4080 Superは、16GBのメモリ容量と256ビットのメモリバスという点ではRTX 4070 Ti Superと同じだが、CUDA・RT・Tensorコアの数ははるかに多い。しかし、メモリ容量がRTX 4070 Tiの12GBから16GBにアップグレードされたRTX 4070 Ti Superは、おそらく新モデル3種の中でも最もPCゲーマーからの期待を集めるGPUだ。
(forbes.com 原文)