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2024.02.04 11:00

がん保険のパイオニア アフラックが目指す、がん当事者に寄り添う社会

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医師で、アフラック生命保険(以下「アフラック」) 取締役上席常務執行役員の宇都出公也が目指すのは、「がん患者が、がんになる前と同様に自分らしく生きていける社会」。その礎となるのが、同社が推し進めている「キャンサーエコシステム」の構築だ。今年、日本における創業50周年を迎え、がん保険におけるいくつもの常識を築いてきたアフラックが創造する社会とは。その構想に至った経緯とともに探る。

アフラック(米国)の創業は1955年、アメリカ・ジョージア州コロンバスにて事業をスタートさせた。創業当時は、小口の生命保険を訪問販売していたが、創業者の父親ががんで他界したことをきっかけに、58年に世界で初めてがん保険を開発。74年には、日本にて国内初となるがん保険を発売し、今年、日本における創業50周年を迎える同社は、国内トップとなる約1,400万件以上(2022年度末)ものがん保険保有契約を誇る。

アフラックが支持される大きな理由のひとつに、がん患者と家族に寄り添う多様なサービスがある。82年には、癌研病院(現、がん研有明病院)と産経新聞社の協力で日本初の「がん電話相談」を社会に提供し、07年には、がん保険のお客様に対して専門のカウンセラーが相談を受け、治療に関する意思決定のサポートなどを行う「プレミアサポート」※1をスタート。常に患者とその家族の希望をサービスに昇華させ、現在も進化を続けている。

※1 「プレミアサポート」は法研が提供するサービスであり、アフラックの保険またはサービスではありません。「訪問面談サービス」とがん専門医を紹介する「ベストドクターズ®サービス」からなるがん専門の相談サービスです。

なぜ同社は、がん患者の希望を把握し、サポートの幅を広げているのか。それは創業以来アフラックに共有され続けた「強い想い」にある。

同社で、がん保険を中心とした商品開発などにも力を注いできた取締役上席常務執行役員の宇都出公也(以下「宇都出」)もまた、がんで親戚と家族を亡くしたひとりだ。

宇都出は自身の経験から医師を目指すようになり、大学卒業後は東大医学部第一外科で、日本における大腸がんの権威、武藤徹一郎氏(がん研有明病院名誉院長、東京大学名誉教授)などに師事し、外科医として消化器がんの手術などに従事した。その後は癌研究会癌研究所(現在、がん研究会がん研究所)で病理学の研究にも携わり、がん医療の最前線にいた。

そんな彼が保険会社の社員へと身を転じることとなった理由とは。宇都出の話から紐解いていく。

すべてはがん当事者のために。ある医師が下した決断

宇都出は、自身が医師から保険会社へ転身することとなった経緯について、次のように話す。

「癌研究所にいたときの指導医がアフラックの役員と親交があり、『診断書のチェックを手伝ってほしい』と頼まれ、アフラックの仕事に携わるようになりました。診断書を作成するのは外科や内科の臨床医ですが、がんの診断書には病理組織学的診断名が記載されていて、これを読み解くには病理の知識と経験も必要です。私は外科医と病理の両方を経験していたので、声がかかったのだと思います」

今でこそ、がん患者本人への「がん」という病名の告知は珍しくないが、20~30年前はタブー。「がん告知=死の宣告」と認識されていた時代であり、精神的ダメージを回避するため、がん患者への告知は伏せるのが通例だった。

そこで本人には胃潰瘍や良性腫瘍と伝え、家族にはがんであることを告知。万が一にも患者本人に知られぬよう、診断書にも「胃潰瘍」「大腸腫瘍」といった病名が記載されていた。そのため保険会社では、保険適用の判断に欠かせない診断書をこうした背景と共に、正確に理解するための専門的な知識が必要とされていた。

宇都出は医師として働きながら、アフラックにて診断書の確認や保険金担当者からの質問に回答するなどの業務を行っていたが、被保険者とその家族に親身になって対応する社員の姿に触れる機会が増え、次第に心境に変化が起きたと言う。

「がん患者さんを支えていくためにご家族は何をすべきなのか。アフラックの社員たちは、そういった医師では解決できない、生活や暮らしに寄り添ったご家族の悩みに真摯に向き合い、支えていました。このような場面を何度も見ていくうちに、私の医師としての経験をこの現場でいかすことができれば、これまで以上に患者さんとご家族のために、お役に立てることがあるかもしれないと考えるようになりました」

その後、宇都出はアフラックに参画。以降、がん患者と家族に寄り添うとは、どういうことかを考え続けていく。

保険会社の領域を超えたサービス構想を具現化

現在、宇都出が力を注いでいるのが「キャンサーエコシステム」の構築だ。これは、医療者、行政、民間団体などと連携・協働し、がん患者と家族が生きやすい社会をつくるという、保険会社の領域を超えた壮大なミッションでもある。

「キャンサーエコシステムは、アフラックが創業当初から目指してきたことそのものです。がんをひとつの病気ではなく、「がん当事者を取り巻く状況」全体の問題として捉えて、精神的、社会的なさまざまな課題も含めて包括的に解決し、がん患者さんとご家族を生涯にわたって支えていこうという取り組みです」
取締役上席常務執行役員 宇都出公也

取締役上席常務執行役員 宇都出公也

キャンサーエコシステムは、「社会全体でがん患者を生涯にわたって支える」「一人ひとりが安心して納得できる医療/ケアを受けられる」「がん患者が主役となって自分らしく生きるための素養とスキルを身に付ける」という3つのビジョンを掲げ、さまざまな活動やサービスを展開している。

なかでも象徴的な取り組みが、アフラックのグループ会社、Hatch Healthcare(ハッチヘルスケア)が23年1月に開始した「アフラックのよりそうがん相談サポート」※2だ。

※2 アフラックのよりそうがん相談サポートは、Hatch Healthcareが提供するサービスであり、アフラックの提供する保険またはサービスではありません。

「がん医療が大きく進歩した現在でも、『がん』という病名を告知されたときに、頭が真っ白になってしまうという方は少なくありません。『アフラックのよりそうがん相談サポート』は、まずは、患者さんあるいはご家族のお話をじっくりお伺いし、ご一緒に状況を整理することからはじまります。そして、悩みや問題を一緒に解きほぐしながら、お一人おひとりに必要な次のサポートにつないでいくものです。治療方針を自分で決めるためのお手伝いもしますし、社会生活を送るうえでの悩み事などの相談にも対応します」

「アフラックのよりそうがん相談サポート」には月間400~600件の相談が寄せられ、いかにがん患者と家族が、常日頃、不安を抱いているかを浮き彫りにした。サービスを開始した当初は、所定のがん保険に加入する被保険者と家族のみが利用対象だったが、23年12月からは日本における創業50周年の感謝を込めて対象を拡大。アフラックのがん保険に加入するすべての被保険者と家族が利用できるようになり、その役割はより大きくなっている。

他社との協創で広がりを見せる
キャンサーエコシステムの輪

他にも、地方自治体と協力したがん啓発やがん検診の推進、小中高・大学でのがん教育、小児がん患者の支援活動など、キャンサーエコシステムをつくり上げるために多くの関係者と連携を進めるアフラック。企業との連携では、日立製作所、GlobalLogic Japanと協創し、企業が従業員とその家族をサポートする「職域版キャンサーエコシステム」の構築に向けた取り組みを開始している。

GlobalLogic Japanが強みとするデザイン思考によるデジタルエンジニアリングを駆使し、22年12月より、日立製作所の職域をフィールドに先行プロジェクトをスタート。がんに罹患した従業員へのヒヤリングやワークショップから、社内制度の活用状況や既存制度でサポートしきれていなかった課題など、ありたい姿と現状とのギャップを徹底的に洗い出した。その後、エンドユーザーである従業員の視点から導いた、ありたい姿の方向性と20の施策アイデアの検討を実施。

そして3社は、がんに罹患した従業員、そして職場で生まれた生の声をカタチにすべく、24年中を目標に、がんの罹患前から罹患後まで、がんを経験する当事者に寄り添い伴走する「職域版キャンサーエコシステム」の構築を目指している。

「職域において特に重要なのは、がんと仕事を両立させること。経済的負担を減らすためにも、罹患しても仕事を続けることがなにより重要なことと言えます。そのためには職場、上司・同僚の理解が必要です。しかし、がん患者だからといって、必要以上に気を遣ってしまうと、お互いにやりにくくなってしまう。まずはがんを罹患した従業員が働きやすい風土をつくることが大切で、こうした環境づくりは職場に限らず、社会全体で取り組んでいくべき課題だと考えています」

また、「がんへの備え」に対しても重点を置き、従業員とその家族に対して、がんの啓発やがん検診の推進、がん保険への加入のすすめ、がんに関する相談機能の充実を図る、などの取り組みを検討していく。

宇都出は、キャンサーエコシステムの輪を今後さらに広げていきたいと意気込む。

「『アフラックのよりそうがん相談サポート』では、相談内容に合わせてさまざまなお悩みの解決をサポートする各種サービスをご案内しています。現在も、キャンサーエコシステムに賛同する提携パートナーの協力を得て多岐にわたるラインアップを案内していますが、環境変化や、相談実績の増加に伴い明らかになるがん患者さんの課題に応じてラインアップを見直し、進化させていく必要があると考えています。

また、キャンサーエコシステムに賛同し、自分たちの技術を応用できるというスタートアップ企業との協業もさらに推し進めていきたいと思っています。そして将来的には、がんだけにとどまらず、医療全般や介護なども含めたさまざまな社会的課題に対するソリューションを総合的に提供することで、お客様の『生きる』をトータルに支えていくことを目指していきます」

キャンサーエコシステムによって、人と人がつながり、広がっていくことで、がん患者が罹患前と同様に自分らしく生きることができる社会をつくることができる。これは、ヘルスケアという大きな枠組みにおいても、豊かな未来を創造する土台にもなり得るだろう。誰もが安心で健やかに自分らしく生きる社会の実現を目指すアフラックの挑戦は、これからも続いていく。

アフラック
https://www.aflac.co.jp/corp/value/cancer_ecosystem.html

うつで・ともや◎アフラック生命保険 取締役上席常務執行役員。東京大学医学部卒業後、東大医学部第一外科、癌研究会癌研究所病理部などを経て、1994年アフラックに入社。がん保険を中心に保険の引受・支払・商品開発等に携わる。現在は、がん患者と家族を取り巻く社会的課題の解決に向けた、キャンサーエコシステムの構築に尽力している。

Promoted by アフラック生命保険 / text by Tetsujiro Kawai / photographs by Daichi Saito / edit by Aya Ohtou(CRAING)