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グーグルはモバイルでも確実に利益を出しつつある――。木曜日のグーグルの第二四半期の決算発表を受け、投資家らの間に安堵の声が広がった。同社の株価は7月16日の時間外取引で11%上昇した。

ここしばらくの間「グーグルはモバイルでも、PCと同じ利益を出し続けることができるだろうか」との懸念が広がっていた。その懸念が今回の決算で一気に払拭されたことになる。

有料広告クリック数は18%増加し、広告収入は11%増の160億2000万ドル(約2兆円)を記録。連結売上高は177億3000万ドル(約2.2兆円)。前年同期の159億6000万ドルから11%増加した。

5月にモルガン・スタンレーから移籍したばかりのルース・ポラットCFOは、声明で次のように述べた。
「今期の決算は我々のプロダクトが依然として成長を続けていることを示しています。コアビジネスの検索事業はモバイルでも堅調で、YouTubeやネットワーク広告事業も順調に伸びています」

今期の純利益は39億3000万ドル(4881億円)と、前年同期の33億5000万ドルから6億2000万ドルの増加となった。グーグルは今回の決算で、6四半期ぶりに予想を上回る利益を出したことになる。

下記にグーグルに囁かれていた4つ懸念と、それに対する成果をまとめてみた。


1.PCであげたような高収益はモバイルでは不可能だろう。
今四半期においてモバイルでの検索はきわめて堅調な推移を見せた。「我が社は引き続きモバイル検索とデスクトップ検索の溝を埋めていきます」とルース・ポラットは述べた。

2.YouTubeは支配的ポジションを失いつつある。特にFacebookとの競争が激化している。
蓋を開けてみればYouTubeはこれまでにない好調ぶりだった。ユーザーのエンゲージメントから見ると、YouTubeは同社で最も伸びたジャンルだ。動画視聴時間は前年比で60%増加し、ここ2年で最大の伸びを示した。「我が社はこれまで以上にクリエイターらにマネタイズの機会を与えている。今後、さらなるサービスの拡張を考えている」と同社のビジネス部門主任、オミッド・コーデスタニ氏は話した。

3.モバイルへの移行が進んだ結果、広告主がCPC広告に支払う金額は減少している。
今四半期のクリック広告の収益伸び率は18%。これは第一四半期の13%を5%上回っている。CPCの単価の低下率は今四半期は11%。しかし、第一四半期の13%に比べると改善されている。「CPCの単価が落ちている原因はモバイルへのシフトが進んだからではなく、YouTubeで提供される安いクリック広告が伸びているのが原因だ」と彼らは分析している。CPCはモバイルでは伸びており、デスクトップでも減少していない。

4.グーグルは金を使いすぎている。儲けが出るか分からない「ムーンショットプロジェクト」などに大量のエンジニアを採用している。
グーグルは今期、コスト構造の見直しを図り、第一四半期から経費を減少。売上高に占める割合を1ポイント減少させた。ポラットCFOが陣頭指揮を執り、今後の投資が必要な分野を見なおした。この2ヶ月で成果を示したポラットCFOには、投資家たちからの信用も高まっている。コスト削減の成果で一株あたり収益は6.99ドルになった。

16日木曜日のグーグルの株価は17時45分(米国東部時間)時点で560.22ドルの値をつけ、その後の取引で601ドルを突破した。

文=ミゲル・ヘルフト(Forbes)/ 編集=上田裕資

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