サムスンの「Galaxy AI」は、独自の翻訳機能を誇り、ユーザーは電話やテキストメッセージ、対面での会話中に13カ国語の会話をリアルタイムで翻訳することができる。
また「かこって検索」と呼ばれる検索機能は、ユーザーがスマホの画面の一部を指やスタイラスで囲むだけで、そこに表示された対象をグーグルで検索可能にする。
Transcript Assist機能は、AIを使って録音を書き起こし、要約し翻訳する。Note Assist機能は、AIが生成したメモの要約を作成し、ユーザーが自分の考えをよりよく整理できるようにする。
さらに、ユーザーが画像の背景の一部を塗りつぶしたり、フレーム内で被写体を移動させたり、アイテムを消したり、回転させたりできる新しい写真編集機能もAIで実現している。
Galaxy S24シリーズの3機種は、米国などで17日から予約受付が開始され、31日から販売される。価格はS24 Ultraが1299ドル〜(約19万2000円〜)、S24+が999ドル〜(約14万8000円〜)、S24が799ドル〜(約11万8000円〜)とされている。
サムスンが「Galaxy Unpacked」と題したイベントでお披露目したAI機能の多くは、その数日前にリークされていたもので、大きな驚きではなかった。しかし、このイベントは、アップルがサムスンを抜いて世界トップの携帯電話メーカーになったという調査会社IDCのデータが報じられた直後に行われた。
サムスンは、アップルとは異なる方法で、自社のデバイスに直接AIを組み込んでいる。しかし、ブルームバーグが10月に報じたように、アップルはAIへの投資を強化し、生成AIプロダクトに年間10億ドル(約1480億円)以上を投資する勢いだ。他のテック大手も同様に、AIを日常に取り入れようとしており、マイクロソフトは今月初め、AI機能に手軽にアクセスできるAIアシスタントボタンを将来のキーボードに搭載すると発表した。
サムスンはまた、S24シリーズに7年相当のアップデート期間を提供することを約束した。これは、Pixel 8シリーズに7年間のアップデートを約束したグーグルに倣った動きといえる。
(forbes.com 原文)