Gatewayはアメリカが主導し、カナダ、ヨーロッパ、日本が参加して建設される。現在、参加各国により利用のための話し合いが行われ、次の9つの作業部会があり、これらに沿った利用アイデアの募集となる。
・月を対象とする科学:Gatewayから月の科学実験。
・太陽物理・宇宙放射線:太陽物理学の調査によりGatewayの宇宙環境を理解する。
・ダスト研究:月のレゴリス(砂)、惑星間塵、恒星間塵の微粒子環境に関する研究。
・天文物理:Gatewayからの天文物理学研究。
・各種技術実証:深宇宙での運用を可能にする宇宙船技術の経験を拡大。
・生命医科学:深宇宙環境における宇宙生物学、生命科学を研究。
・健康管理技術:地球低軌道以遠の安全な宇宙飛行のための研究。
・教育:Gateway活動に関連する教育アプローチとコンテンツの開発。
・広報:Gateway活動の一般認識を高めるアプローチの開発。
日本はGatewayの生命維持および環境制御システム、物資補給などを担当することになっている。ただし、貢献度に応じて各国の利用枠が割り当てられる国際宇宙ステーションと違い、Gatewayは狭いため、すべてが共同作業となる。そのため、今回募集するアイデアは、Jaxaから参加国に提案し、協議のうえで採択されることになっている。
アイデアの応募はJaxaのアンケートのサイトから行う。対象は、大学などの研究機関の研究者、企業の商品開発担当者などとなっている。採択されたアイデアが、直接、自分の研究プロジェクトや商品開発につながるかはわからないが、人類の壮大な宇宙プロジェクトに参加できる機会に挑戦してみてはどうだろう。
Gateway計画に関する詳細とアンケートはこちらから。
プレスリリース