モビリティ

2024.01.19 07:15

8輪の小型水陸両用車、能登半島地震被災地に集結

ARGO XTV:YouTubeチャンネルより

土木建築資材を販売する会社の代表が遊びで乗っていた水陸両用車「Argo」(アーゴ)が、今、各自治体の消防や警察で活躍している。能登半島地震の被災地では、全国で使われているArgoが集まってきた。
サポートマーケティングサービス公式ホームページより

サポートマーケティングサービス公式ホームページより



ArgoはアメリカのArgo Vehicles(アーゴビークルズ)が製造する小型の8輪自動車。水の上も悪路も走破でき、小回りも利く。埼玉県で土木建築資材のリースや販売を行うサポートマーケティングサービスが、その日本総販売元になっている。同社の代表が趣味で乗っていたArgoだが、どこでも走れて運転が簡単という利点が土木工事現場で活かせることを知り、工事に使うようになった。そして、2011年の東日本大震災の後、物資が運べない地域があると聞き、Argoで救援物資を送り届けた。

宮城県の消防署に物資を届けたときは、「これが震災のときにあれば、もっと多くの人の命を助けられた」と隊員から聞かされ、消防団などへの導入を考えるようになった。さらに紀伊半島豪雨では、土砂の除去工事の現場まで、徒歩で1時間かかる道をArgoを使って5分で移動できるようするなど実績を重ね、大阪府警、香川県警、佐賀県の伊万里・有田消防本部をはじめとした全国の公官庁や医療施設などに導入が進んだ。

Argoは6人(水上は4人)乗りの8輪車。一般道路も走れるが、小型なのでトラックに積んで現地まで運ぶこともできる。

同社は、埼玉県春日部市と越谷市、群馬県前橋市、千葉県市川市との災害協定にもとづき、Argo、ポータブル電源、移動式太陽光発電機などの防災機器の導入に関する相談窓口を開設した。企業は自治体のからの相談を待っている。

サポートマーケティングサービス防災相談窓口
電話:048-711-6867
FAX:048-733-4011
e-mail:info@sms-argo.com

プレスリリース

文 = 金井哲夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事