『Starfield』を3カ月ぶりにプレイして覚えた違和感

では、変わったことはあるのか? 発売後のアップデートは非常に少なくまばらで、目立ったものといえば、エヌビディア製GPUのサポート改善、テーブルから直に食べ物を食べられるようになったこと、店から簡単に物を盗める不具合の修正くらいだ。それ以外は、クエストのバグ修正に終始している。

今後の予定はというと、今月末に新しいパッチのベータ版がリリースされる予定だが、それさえも、クエストのバグ修正と、キャラクターの顔と惑星の輪のビジュアルとライティングの改善のみにとどまる。

もう少しペースを上げる必要があることは開発元のベセスダも認識しているようで、今後は約6週間おきにパッチを公開し、拡張コンテンツ「Shattered Space」を年内にリリースすると約束。加えて「新たな移動手段」を実装すると宣言している。陸上の乗り物だとの見方が多いが、実際のところはわからない。

『Starfield』がライブサービスゲームではないことは十分理解しているし、発売から数カ月で大型追加コンテンツを出すべきと言いたいわけではない。しかし現代のゲームで、バグやバランスの問題、ゲームプレイの快適さを損なう残念な仕様など、多くの問題が何カ月も放置されるようなことは、ほぼあり得ない。これに対し『バルダーズ・ゲート3』は、昨年8月の発売以来、17個のHotfixと5個の大型パッチをリリースしている。

「有志がMODで修正してくれるだろう」とベセスダが考えているようにも若干感じられるが、そうした考えは『Starfield』の多くの部分と同様、時代遅れだ。現代のゲームには、現状のベセスダよりもずっとすばやい対応が求められる。私は2024年にはこうした状況が意味あるかたちで変化することを期待しているし、ベセスダもそうした意気込みを示しているように思える。しかし、発売から4カ月が経過しているのだから、私はこれ以上のものを期待していた。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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