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2024.01.16 10:30

CESで実感、2024年にメタバースは再び加速 支える日本の技術とプロダクト

ソニーが24年内の商品化を目指す「没入型空間コンテンツ制作システム」

ソニーとアップルの製品が大きく違うところは「コンセプト」だ。独自の技術力によってさまざまな創作に携わる「クリエイターに近づく」ことを、近年のソニーはコーポレートポリシーとして掲げてきた。新しい没入型空間コンテンツ制作システムは、例えば3D工業デザインに携わるインダストリアルデザイナーの仕事効率を高めることに開発の主眼を置いている。
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CESではソニーが独シーメンスとの協業により、XRヘッドセットを工業デザインなどに活用するための3Dデザイン用アプリケーションソフト「NX Immersive Designer」をシステムにバンドルして展開する方針も示された。飛行機や鉄道車両など重工業製品の開発と提供を事業の柱の1つにすえるシーメンスグループではデジタル工場デザイン、遠隔地にいる従業員同士のリモートコラボレーションの環境として、メタバースが早くから積極的に採り入れられてきた。

ドイツのシーメンスとの協業も発表。シーメンスのプレスカンファレンスにソニー松本副社長も登壇

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XRデバイスのプロトタイプの開発を指揮してきたソニー副社長テクノロジーインキュベーション担当である松本義典氏は「没入型空間コンテンツクリエーションもまた映画や音楽などエンターテインメント領域と同じ。良いコンテンツが生まれれば、良いマーケットが築かれる」と持論を語る。

その上流でクリエイターを支えることは、良質なコンテンツを生むことに直結している。XRヘッドセットの画質が高精細であり、長時間使い続けても疲れにくいデバイスは間違いなくクリエイターに歓迎される。ソニーには長年に渡る映像機器の画づくりによって培った豊富な経験があり、それを没入型立体映像の画質を極めることにも活かせると松本氏は語る。
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今、多くの人々が仕事をこなしたり、映画や音楽を楽しむデジタルスペースがパソコンの画面の中からメタバースにも拡張される日はやはり近づいているのかもしれない。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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