時を紡ぐ「デザイン」
回転速度が異なる3本の針を使って時刻を表示する。ただそれだけのことなのだが、腕時計のデザインは実に多彩だ。機能をかたちにした機能美や特殊な素材の個性、宝飾技術などさまざまなブランド哲学が表現されており、じっくりとディテールまで眺めていたくなる。BELL & ROSS|BR 03 ブラック スティール
古い航空計器のデザインをそのまま腕時計にする前衛的な「BRシリーズ」は2005年にデビューし、ファッション関係者を中心に話題に。その最新作は、上下のケースを固定する四隅のビスや計器風のデザインは不変ながらケースを縮小。41㎜サイズとなって着用感が向上。ダイヤル上の「BR03-A」のAは自動巻き(Automatic)を指す。CHANEL|J12 インターステラー
2000年にデビュー以来、デザインをほぼ変えずに継承されてきた「J12」だが、毎年ディテールにメッセージを込める。今年は宇宙への旅「インターステラー」がテーマとなり、星空をイメージしたダイヤルの上を、星があしらわれた秒針が回転する。時がゆっくりと流れていくロマンティックな時計となった。BVLGARI|オクト ローマ クロノグラフ
古代ローマの建造物などに用いられ、繁栄や幸福の象徴でもある八角形をケースデザインに取り入れた「オクト ローマ」。その最新モデルは角をやや丸めて仕上げることで均整の取れたプロポーションに柔和な表情を加え、クロノグラフのプッシュボタンもケースになじんでいる。ブレスレットは着脱でき、付属のラバーストラップと交換可能。HARRY WINSTON|HW オーシャン・デイト ムーンフェイズ オートマティック 42mm
3時位置ベゼルのデザインは、ニューヨーク本店のファサードからインスピレーションを得たもの。そしてダイヤル表現を楽しむためのオフセンターの時刻表示など、ハリー・ウィンストンらしい華やかさが詰まっている。ケースとダイヤルなどに計352個(約4.45ct)のダイヤモンドをセッティングし、別格の輝きをつくる。