生命=時を紡ぐ、ということはそういうことだ。新たに世に生まれ出た時計たちにも、デザインや機能、そして物語を現在、そして未来へと時代の時を紡ぐ“使命”を負っているのだ。
GRAND SEIKO|ヘリテージコレクションSBGW297
平面と平面を組み合わせて陰影を強調するシャープなケースデザインは、1967年製「44GS」を模範にしている。この造形美はグランドセイコーのデザインコードである「セイコースタイル」の原点で、このモデルにはグランドセイコーらしさが凝縮しているといえる。ケースは小さく、ブレスレット仕様も新しい試み。またダイヤルの放射状の装飾は、型打ち技法でつくり、小さくとも目をひきつける強さがある。PATEK PHILIPPE|カラトラバ Ref.6007

「カラトラバ」といえば、1932年に誕生した傑作ドレスウォッチであり、ラウンドウォッチのお手本といわれるほどの存在。しかしデザイン領域が広がり、ケース径もやや大きくなり、幅広いシーンで使える時計へと進化中。このモデルは、2020年に発表された新工場完成記念ウォッチのカーボンパターンを採用しつつ、秒針などにビビッドな赤を取り入れることで、よりアクティブなムードを強めた。


